Serenita

感情の消化。

西日本18きっぷ女一人旅 〜倉敷・岡山編〜

今回長め😥

 

 

岡山・倉敷

 

岡山の倉敷で朝を迎えた。初めての岡山県。JRが「岡山デスティネーションキャンペーン」というものをしていて、そのPRが作家の原田マハさんでテンション爆上がりだった。前日尾道駅でポスターを見かけて初めて知った。マハさんが書き下ろした短編の小説の通りに観光をすると何かがもらえるらしく、事前に知ってたらその通りに巡ったヨ…。

 

ホテルのテレビで岡山県の天気予報を見ていたら、なんと一緒に映り込む香川県の天気。確かに新潟でも長野や富山、福島など隣接県の天気は一緒にやるけど…陸続きでない県の天気もやるなんて、やっぱり瀬戸内の連帯感。

明らかに県内天気なのに香川県の取り分すご…

さて。朝ご飯を探しがてら観光しようと、朝から張り切ってホテルを出た。倉敷駅からあの有名な倉敷美観地区までは1キロくらいある。その途中で阿智神社という神社があるので、そこを見てから行こう。

 

何事もなく阿智神社に着いたは良いのだが、これが軽く登山。この日も気温32度で朝から蒸し暑かった。神社に着いた時にはすでにヘトヘトで、虫も多いので日陰を辿りながら早足で下山。一瞬のことすぎて、ところで結局阿智神社ってなんだったんですか。

 

ってことで少し調べてみたのだが、それはそれはまた、日本書紀まで登場しちゃうくらい壮大な話だったので割愛(=よく分からなかった)。一つだけ理解したのは、主祭神(神社に祭られるもっとも中心の神)が宗像三女神ということで、女性の神ということ。あと、彼女たちは航海の安全を見守る神様らしい。さすが瀬戸内海沿岸。…と思ったら昔倉敷は遠浅の海だったそう。倉敷川を利用した水上交易の中心地だったらしい。(へえー)

阿智神社

暑かったけど綺麗…

続いて朝ごはん探し。神社を出るとすでに美観地区の中だった。私は正直倉敷に来るまで、あの景観は一部だけだと思っていた。イメージとしては川越…(笑)ところが行って驚き。白壁の歴史的な建物のエリアはかなりの大きさになる。思ってた以上の広さに感動してしまった。そして平日の朝早くからうろうろしていたおかげか、自転車に乗った高校生や会社員が急いで美観地区の中を通り抜けて行くのを見た…。あれが通学路/通勤路ってどういう人生…!

 

朝ごはんは美観地区内のカフェにした。2軒先にパン屋があって、そこのパンを食べれるカフェ。すっごくおしゃれで1人じゃなかったら写真撮ってた…(1人だと勇気ない)。店員さんも優しくてお客さんも数人。居心地が良すぎてそこでしばらく今後の予定を立てたりした。

 

お店を出ると猛暑。とにかく暑い。それでも必死に歩いて倉敷川を見たり、デニムまんを見たり(見ただけ)、倉敷を満喫した。

「青色は食欲激減色」という自虐ネタ…

アイビースクエアにあるお土産屋さんでお土産を見ていると、観光客のおばあちゃん2人がこんな会話をしているのが聞こえてきた。

「倉敷ってマスキングテープの発祥地らしいよ。」

え?マスキングテープってあのマステ??東京の文房具メーカーが作ったんじゃないの…???俄には信じ難い。

 

アイビースクエアを後にし、お土産を手にしてもう帰ろうかな〜と、目的も持たずにふらふらと歩いていたら、そこでなんとマステ専門店を発見してしまった。マステなんて全国どこでも買えるので、多分さっきの会話を聞いていなかったら特に興味を持つこともなかったと思う。ありがとうさっきのおばあちゃん。

 

店内にはマステがLoft以上にずら〜っと並んでいた。マステの中でも王道の、あの「mt」というロゴ。あれ実は、倉敷にある会社が作ったものらしい。マステが大好きで、何個持ってるか分からないレベルの私にとったら天国。かわいいで溢れていた…!!せっかく来たのだから、というのと、倉敷限定(?)の柄があって買わないわけがない。無事、マステコレクションに2つも追加し、お店のお姉さんから「ティラノサウルス」と書かれたシールまでもらった🦖

なんか勝手に前日の尾道を引きずっていてネコに過剰反応(笑)かわいすぎん。

何も調べてない旅は驚きの連続で楽しい。でも何も調べてないおかげで行きたかった大原美術館は休館日だった…

 

大原美術館にはエル・グレコゴーギャン、モネなどの絵が収められている。かなり豪華な顔ぶれ。特にエル・グレコといえば、スペインのトレドを愛した画家ということで、以前スペイン旅の旅行記に書いた記憶がある。あの時お金がなかった私は、エル・グレコが描いた景色の本物は見たけれど、結局彼の絵は1枚も見てない。はあ、見たかったなあ…。

倉敷、また来よう。

そんなこんなで、12時には倉敷観光を終えてしまった。こうなったら予定を変え、急遽岡山にも寄ろう。

 

 

岡山・岡山

 

倉敷から岡山は電車で20分弱で着いてしまう。岡山ってなんとなく地味なイメージだったのだけど(笑)、岡山駅がとんでもなく大きくて、綺麗で、すご!!!ってなった…ワラ

驚くほど発展している岡山

岡山では後楽園に行こうと思い、バスに並んだ。後楽園まではバスで10分ちょっと。歩いても行ける。ひぃ暑い。

 

日本三名園の1つ、岡山後楽園。1700年ごろに完成したらしい。こういう…日本庭園?に行ったことがなかったので、中に入ると手入れが行き届いていて、「清潔そう」…っていうのが第一印象。うん。綺麗?というか、美しいっていう感じ。

この真夏っぷり。

でもそんなことよりも暑くて暑くて。ちょうど台風も来ていたので湿度も高い。ふらふらしてくるしこんな中で観光してられないわ…と思い1時間ほどで退散。もう9月よ…?夏の後楽園は見所の植物があるわけでもないので、他の季節にくるのが正解かな…と思ったり。それでも若干紅葉していたので、見た目だけは秋を感じたり。

一応秋は来ている

バスを待つのも面倒だったので、岡山駅まで歩いて街を見ることにした。実は行きのバスの中で色々おもしろい建物を通っていたので、自分の足で歩いてみたかったのもある。うん。

 

バスで10分の距離は徒歩で30分弱。何度も書いて申し訳ないけど、とーにーかーく、暑かった(泣)岡山駅前の大きな通りに出てからはひたすらまっすぐなのだが、かなりの距離がある。そしてこの、駅から伸びる一直線の大通りが本当に大きい。その道の延長線上には岡山城がある。路面電車も走っていて、歴史と現代が合わさった街の雰囲気がすごくよかった。岡山いいなあ。

 

ちなみに岡山城も行こうかと思ったけど、今工事中なので諦め。

 

偶然見つけたカフェが可愛かったので入ってみた。ちょっと遅めのお昼ごはん。普通の飲み物を頼んだ後に岡山県産の白桃ジュースもあったことに気づいた( ;  ; )でもエアコンで涼めたし、美味しかったし、朝から歩き続けて足が疲れていたから大満足!!

 

駅中の本屋さんを漁って、お土産を見て、桃太郎のきびだんごを買おうか悩みまくって結局買わず、山陽本線に乗って神戸に向かった。大体2時間くらい。神戸で前の大学のお友達に会う約束がある。

 

岡山の田舎に入ると、永遠と続く田んぼ道を鮮やかな黄色の自転車で爆走している女性高校生が見えた。「あぁ〜あの子もきっと、こんな田舎抜け出したいって思って生きてるんだろうな〜」と勝手に思い、勝手に7年前の自分と重ねる。まあ私はチャリ通だったこと、人生で一度もないんだけどね。ずっと電車通。あ、JRの岡山デスティネーションキャンペーン、キャッチコピーは「こころ晴ればれ おかやまの旅」だったっけ。

 

岡山県は降水量1ミリ未満の日が日本一多いらしい。確かに(?)。台風来てたけど、ずっと晴れてた(?)。いいな、1年中この田んぼ道チャリで爆走できるじゃん。新潟県民には考えられないヨ。晴れの国、岡山。ばいばい。

 

兵庫・神戸

相生駅で一度電車を乗り換えて、姫路を通って神戸の三ノ宮へ。車内放送で、「次は姫路、姫路です。」って言ってたのだけど、姫路のイントネーションが「ひ↑めじ↓」じゃなくて、「ひ→め→じ」で、最初「しめじ」って言ってるのかと思った…!何度聞いても慣れない…。でも標準語も「姫路駅」とか「姫路城」って言うときは「ひ→め→じ」なのに、単体で言う時だけなんで「ひ↑めじ↓」なんだろう(汗)とにかく、現地発音は「しめじ」と同じ、「ひ→め→じ」です。

 

三ノ宮。初めて来たけど大都会。平日の18時半頃だったので、帰宅ラッシュ直撃。人混み人混み!!久しぶりに都会だ。

 

三ノ宮の改札を出ようとSuicaをピッとやると、「係員のいる改札へ」みたいなことを言われ通れなかった。「県跨いだからかな?」と思って「すみません、通れなかったんですけど…」と窓口へ行くと、ちゃんと関西弁で「お姉さんどこから乗ったんですか?」と言われる。絶賛旅人なので「あれ、待って、最後に改札通ったの何駅だっけ?」と思い「えっと…」と考えていると若干強めの口調で「分からないんですか?」と言われさらに焦る。しかも結局「あ、お姉さん残高不足ですよ?」と言われた。

 

…関東圏ではチャージ不足の時に改札を通ると「チャージが不足しています」ってちゃんと教えてくれるから、「係員のいる改札へ」って言われたらチャージ不足だとは思わないわ…!(笑)ちなみに関西圏の駅では、電車に乗るときにチャージ額が最低運賃に達してなくても改札を通れるらしい。関東圏では「残高が不足しています。チャージしてください。」みたいなことを言われて改札を通れない。総じて関東圏の改札の音声のバリエーションは豊富…!(なんも嬉しくないけど。)

 

改札を抜けて人混みをかき分けて、友達が来るまでコインランドリーで洗濯をすることにした。なんか疲れた。久しぶりの人混み。冷ための駅員さん。関西人の口調はちょっと強く感じるって話はほんとかも。それにこの日、ひたすら炎天下の中歩いてるからなぁ…。

 

その後数ヶ月ぶりに友達と再会し、居酒屋へ。三ノ宮駅での一連の出来事を友達に話したら、「東京の方が冷たいよ?」と真顔。うーーん(?)。そこはなんとも言い難い。(笑)でも新潟の人が優しいかと言えば、新潟の人は大人しいから愛想ないと思われそう。

 

そして話は焼きそばに鰹節をかけるかかけないか論争に。西は焼きそばにかつお節をかけるらしい。かつお節と中華麺の組み合わせってなんか食感合わなそう、って一瞬思った。彼女には言わないけど(笑)

 

あ、人生初の「焼きうどん」とやらはとても美味しかった。それと、出されたものが注文したものとちょっと違くて、友達は店員さんを呼びつけて聞き慣れないイントネーションでその旨を伝えていた。現地に染まっている彼女を見ていると言語も通じない外国に来た気分(笑)彼女は神戸出身ではないので、関西弁ではない方言を話すんだけど…彼女の話す言葉と関西弁の違いが新潟県民にはよく分からない(笑)

 

その後も「お会計お願いします」って店員さんを呼びつける友達。イントネーションは「お→会↑計↓」。日本ってこんなに多様だったっけ。思ってるよりも日本はおもしろい。

 

この旅で遣ったお金

 

朝カフェ 1220円

マステ(2個) 625円

倉敷のお土産 1139円

後楽園入園料 410円

お昼カフェ 1500円

岡山駅ロッカー代 600円

コインランドリー 800円

マックシェイク 130円

夜ご飯の居酒屋 2169円

 

岡山駅→後楽園 140円

倉敷→岡山 330円

岡山→三ノ宮 2640円

※この日は18きっぷは使っていないので交通費もかかっている

 

=11703円也💸