Serenita

感情の消化。

西日本18きっぷ女一人旅 〜帰路編〜

城崎温泉から京都

 

17時2分発の山陰線で城崎温泉をあとにし、この日は京都まで帰った。

 

ものすごくお腹が空いていたので一旦福知山で降り、コンビニでお菓子を買う。

 

神戸で会った友達に、「エスカレーターで立つのが右なんは兵庫と大阪で、京都は左なんよ」と言われていたのに、福知山の人たちも右に立つではないか。(※福知山市京都府に位置する。)危うく邪魔なやつになるところだった…。次会った時に言おうと思うけど、多分忘れそうだからここに書いておきます。

 

部活終わりの高校生の集団が乗って来ては降り、また違う集団が乗って来ては降りを3回くらい繰り返した頃京都についた。すでに21時半。4時間半の移動だった。夜の移動は景色が見れず、どんなところを通っているのか分からないので勿体無い気がした。ゆえに珍しく書くこともない。

 

京都でもカプセルホテルに泊まる。ここのカプセルホテルも最高だったので紹介します。

 

アクセスは18きっぷ旅の人からするとちょっと嬉しくない地下鉄東西線京都市役所駅から徒歩4分。(…とホームページには書いてあるけど、実際10分くらいな気がしたのは私だけ?スーツケースが真っ直ぐ進まなくて時間かかったのかな?笑)

 

チェックインの際にiPodを渡されるのだが、このiPodでベッドの角度、照明の明るさを変えることができる。しかもアラーム機能もついていて、音ではなく、指定の時間にベッドの角度を上げたり照明を点けたりという方法で起きることができる。とにかく近未来な感じ。

 

普通のカプセルホテルは座っても天井に頭が着かないほどのスペースがあるけど、立つことはできない。なので特に朝着替える時に不便だったりする。まあ一度シャワールームなどに行けば良いけどちょっと面倒。このホテルは、ベッドの頭を上げると自然と前にスペースができるので立つことができる。しかも全身鏡も付いていた。もうカプセルというより、小さいお部屋。

 

それとカプセルホテルは大きい荷物を置く場所がなかったり、別室だったりして物の出し入れがすぐにできない。でもここはベッド下にスーツケースをしまえる大きさの収納がついているので便利。

 

そして姫路で一瞬焦ったラウンジも、ここはフロントが同じエリアにあるので安心できた。

 

恐らくそこそこ長期滞在する人が多いのだと思うけど、ラウンジにはキッチンがあり、調理に必要な器具など一式が揃っていた。冷蔵庫も名前を書いて使うことができる。今は訪日外国人が少ないが、きっとコロナが落ち着いたら人気のホテルになりそう。冷蔵庫に入っている物に書いてある字からしてすでに外国人が多かった。冷蔵庫からミキサーまでほぼ全てアメリカ製だったため、外国の人が使いやすいようにという工夫も感じる。造りも外国によくあるアイランドキッチン。すれ違う人は日本人が多かったので、多分日本人は私みたいにキッチンなんて必要ない短期滞在なのだと思う。

 

コンビニで買った夜ごはんをここの電子レンジで温めて食べた。

分かりにくいかもだけどキッチン。おしゃれすぎた。これで1泊2400円。

 

そんな感じで最終日が終わった…泣

 

京都から東京

この帰路がこの旅で一番しんどかった。

 

朝ホテル横のカフェで朝ごはんを食べ、京都を少しだけ歩いてから帰ろうと思い、ホテルから近い花見小路へ行った。

 

しかしここで電話がかかってきて、京都を歩きながらアメリカの方と電話する羽目に。

 

この通話がいけなかった。

 

一人旅なので話し相手にちょうど良いと思い、1時間くらい散歩をしながら駄弁り、ホテルに戻って京都駅に向かった。

 

京都駅ではこの旅で一番お土産を買った。(笑)一番滞在時間が短かった上に、何も見ていないのに。(笑)昨日で持ってきていた本2冊を読み切ってしまっていたので、新しい本も購入。

 

京都から東海道本線などを何度も乗り継ぎながら帰る。大垣で一度降り、お昼ごはんを食べた。

 

そうそう。帰ってから、「旅行中美味しいもの食べた?」と友達に聞かれると決まって答えているのがこの大垣でのごはん。

 

ふらっと入ったのが岐阜と愛知、三重で展開している(神奈川にも1店舗ある)お店だった。定食が500円というのに釣られただけだったのだが、そのワンコイン定食は卵かけご飯。(多分たまごが売りのお店)

 

でも私は小さい頃からナマものが食べられない。生魚やよく焼かれていないお肉も苦手。生たまごも然り。だから昔から目玉焼きはよく焼きにしてもらっていたし、半熟卵が乗っている系は選ばないようにしていた。

 

でも今回は他に選択肢がないので食べてみよう…と思う。自分からは好んで食べようと思わないだけで、いつも妹は美味しそうに食べているから大丈夫、と言い聞かせて…。いや、妹は妹。私は私。何も大丈夫じゃない。

 

と言いつつあんまりもたもたしていると終電に間に合わなくなるので食べたんです…!

 

人生初の卵かけごはん……!

 

そしたら今年1番驚いたと思う。

 

めっっっちゃくちゃ、美味しかった…

 

生たまごってこんな味だったんだ。

 

うん。美味しい。(笑)

 

驚き。予想していた味と全然違かった。

 

ってことでこの大垣駅の東海地方限定のお店で食べた卵かけごはんが【ごはん系部門】で「この旅1番」を獲得した。(拍手喝采

いつかまた来たい大垣。岐阜県です。

そして再び電車に乗り、浜松あたりまでは順調に帰れていた。しかし停車時間長いなあ〜と思っていたら東海道本線運転見合わせ。落雷で信号が故障したらしい。徐行運転で動いてはいたがついに知らない駅で停止。車内は結構混んでいた。

 

途中の駅から隣に乗ってきたスーツ姿の男女が「これ旅行とか直撃したら最悪ですね〜」と話していたが、それまさに私。スーツケース持ってるじゃん?と思いながら何にも聞こえないふりをして読書していた。流石にトイレに行きたすぎたので、心の中で隣の男女に見張りを頼んでスーツケースとリュックを放置し車内を移動。一人旅だとこういう時困る…!

 

ただでさえ9時間近い移動時間だったのに、もう何時間かかるか分からない。最悪の場合新幹線か静岡県内のどこかでもう1泊するという選択肢が浮上し始めた。そういえば順調に動いてた頃、新幹線と並走してた区間があった。何本か新幹線に追い抜かれ、ああやっぱり新幹線早いな〜と窓の外を眺めていた私。18きっぷは残念ながら新幹線には使えないし、割引もされない。

 

東海道新幹線の停車駅を調べると、この先静岡や三島などで乗り換えられることが判明した。ただ乗り換えるにもこの田舎のどこか分からない駅を脱出しないことには…。どうしたら良いか分からず、悩もうにも相談する人がいない。ああどうしよう。のループ。

 

中学生の頃からの親友が私の旅を気にかけていてくれた。「電車、運転見合わせで帰れるか分からんくなった。」とLINEすると、「4時間かかるけど迎え行こか?」とすら言ってくれる友達。「新幹線乗るかもしれん。」と言うと、「お前の旅的にそれありなん?」と返ってきた。…そうだね。さすが私の親友よ(笑)分かってるなあ。18きっぷの旅!!!!

 

この時点でスマホの充電が30%を切っていた。今朝京都で無駄に長電話したことを思い出す。あの時点で残量50%だった(冷汗)さすがにバッテリー切れは勘弁なのでスマホ機内モードにして運転再開を待とうではないか。

 

結局信号の修理が終わり、2時間近く遅れて熱海に着いた。熱海はこの夏に来たばかり。海、花火、アイス…色んな夏の思い出が詰まった場所なのだが、ほっとしたのもつかの間。運転見合わせの影響でまさかの大混雑。ホーム上に人が溢れている。その中乗り換える電車に猛ダッシュ…熱海ってこういう場所じゃない…!というのは私の勝手な思い出のせい…?

 

乗り換えた東海道線は、混雑している日に行ったディズニーから帰る時みたいな満員電車で押し合い潰し合い。スーツケースを持っている私はみんなから白い目で見られていないかと、人の目を気にするのに必死だった。

 

徐々に車内が空いて来て、私は端の席を確保して寝た。電車移動が好きだと思っていたけど、流石に疲れていた。ちなみにこの旅のあと2日間くらいずっと内臓の位置が変わった感じがしてました。(笑)

 

私のJR最後の駅は有楽町。東海道線を新橋で降り、山手線に乗る。有楽町に着いたのは22時頃だった。駅員さんに18きっぷを見せ、改札を抜けた。と同時にやって来る安心感と達成感。あああ私の知っている場所!!!1人で感動していた。あれ、有楽町ってこんなに安心する場所だったっけ??知らない街を歩きすぎて感覚バグったな。(笑)

マイホームタウン並みに安心した有楽町ステーション

まとめ

 

ということで私の18きっぷの旅、これにておしまい。

 

この次の日にはバイトに行っていたし、有楽町駅のホームまで階段ダッシュして頭痛くなって薬飲んでる私がいた(笑)何にも変わっていない、日常の日々に戻った。

 

でもなぜかすごくハッピーだった。肩が軽くなったというか、夏休みが終わるうううって憂鬱だった黒い塊がなくなったというか。夏休みが終わることだけじゃない。悩んでいた進路のこととか、将来のこととか。夏休みが終わる現実は変わらないし、進路のことも友達に相談したからって何も解決していない。でも土砂振りの雨が降った後の青空みたいに、気持ちよさを感じている。ああだから「旅は心の洗濯」なのか。

 

あれからもう1ヶ月がたとうとしているけど、今も旅の効力?のおかげで前よりも明らかに毎日が楽しい(笑)そうだ、友達と「生きよう」って約束したんだ。私は生きてるよ。

 

この旅は行きたかったのに行けなかったところがたくさんあった旅でもあった…。でもまあ、旅はそのくらいが良いのかもしれない。全部現実にしてしまうのはまだ早い。行き残しがあるからまた来る理由になったりもする。

 

私はそこまで1人旅が好きな訳ではないけれど、確実に前よりも1人旅が好きになっていた。自分のペースで自分の好きなものを自分だけで決められる。時に迷うこともあるけれど、だからいいんだ。

 

次はどこに行こうか考えるのが今から楽しみ。多分私のことだから突然決めて何も調べずに行きそうだけど(笑)まあどこに行っても、次見る景色が新しい価値、新しい視点から見れるように日々成長したい。今と同じところから見る景色じゃつまらないから。

 

あぁ日本ってこんなにおもしろかったっけ。そして旅すれば旅するほど知らない場所が増えていくことに気付いた。世界って本当に広いなあ…

 

 

ここまで読んでくれた方、ありがとうございました❤︎益田ミリさんみたいな紀行文って言ってたのに、つらつらと長々書いてしまった。本当はミリさんみたいにハイライトだけを抜粋して書くつもりだった、つもり、うん。

ブログ内でメンションしてきた土地。

この旅で遣ったお金

 

【姫路&城崎&京都の日】

福知山駅(お菓子) 334円

夜ごはん 757円

 

京都駅→京都市役所駅 260円

カプセルホテル(京都) 2444円

 

=計7006円

 

【帰る日】

朝ごはん(カフェ) 670円

本 847円

京都駅お土産 2831円

大垣駅のたまごかけごはん定食 500円

お水 110円

 

京都市役所→京都駅 260円

有楽町駅→自宅の最寄り 数百円

 

=計約5500円

 

5泊6日の総額=約77000円!!!!

 

節約したつもりだけどすごくお金はかかったのは事実。でも旅に出たことは1ミリも後悔していない。だからバイトして、また旅に出る!

 

あ、写真付けるの忘れてた、たまごかけごはん❤︎