Serenita

感情の消化。

【医療英語】英語好きな看護学生がぽい記事書いてみた 〜ヒトの臓器編〜

バイタルサインを書いた後、次は何にしようかと悩んだり、テストが続いたりした結果全然更新してなかった、もう11月に入ったけど、私的には10月の存在が疑問なくらい一瞬で…。日々ぎりぎり生存している…。

 

実習の前に書くことに決めたのはヒトの臓器。「Human organs」。英語を少し勉強すれば出てくるものもありつつ、隠れキャラもいつつ、ざっとリストアップしました〜(本当は実習前に書き終えたかったけれど忙しすぎて結局実習が始まってしまった。)

 

 

 

Esophagus 食道

早速隠れキャラ(笑)多分日本に生きていたらほとんどの人が聞いたことがないと思う。だって私もなかったから(笑)イギリス英語だと「Oesophagus」と綴る。これはギリシア語に由来する単語らしい。なかなか最初からハード。

 

Trachea 気管

「トレィチェア」と読みたくなってしまうのですが、発音は「トレィキア」という感じが近い。これはたまに聞く(気がした)。

 

 

Lungs 肺

ようやくよく聞くキャラ。2つあるから「s」が必要。

 

「肺の」という形容詞になった瞬間に「pulmonary」と「lung」の面影ゼロな単語に変身する。

 

 

看護学生してるとよく出てくる「COPD」の「P」はここから…

 

Heart 心臓

日本語で「心臓」というと臓器感すごいけど、英語だととてもシンプル…。ただこれも「心臓の」という形容詞になると突然「cardiac」という、「heart」の「h」の字もない形に変化する。

 

 

そしてなぜか私は「cardiac」と、「犬の」という形容詞「canine」が混乱しがち。名詞の原型を留めてない繋がり…(笑)

 

Liver 肝臓

お肉にもあるので分かりやすい。「River(川)」と混ざらないように注意。

 

「肝臓の」という形容詞は「hepatic」となる。

  • 肝硬変 hepatic cirrhosis

 

 

Gallbladder 胆嚢

来た来た、レアキャラ。そもそも胆嚢の役割って(?)ってところから始まりがち。「Gall Bladder」と分けて書いても、くっ付けてもどちらでも良いが、「Bladder」は単体で「嚢」という意味があり、後ほど出てくるけど「膀胱」という意味になることが多い。

 

日本語だと「胆嚢」と「膀胱」に繋がりを見出せないけど、英語圏の人はセットみたいな感覚なのかな…と思ったら、

「まあそう思う人もいるかもだけど、指摘されるまで似てる単語ということに気付かなかった」

と言われたのでそんなこともなさそうです、はい。むだな考察でした。

 

Kidneys 腎臓

2つあるのでsが必要。

 

これはよく聞くのだが、何で聞くかって、「Red kidney」という食品があるから。日本語では「赤インゲン豆」と訳され、よく輸入食品店で缶詰で売られている。日本語に直訳したら「赤い腎臓」…絶対誰も買わない。ついでに日本ではよく腎臓を「そら豆」に例えるが、英語圏では「赤インゲン豆」ということなのか…(?)

pin.it

 

「腎臓の」という形容詞は「renal」となる。

  • 腎不全 renal insufficiency

 

Stomach 胃

とってもシンプルな小学生でも知ってる単語。でも気になる問題が1つ。

 

日本語なら「胃が痛い」と「おなかが痛い」は別物だけど、英語だとどちらも「Stomachache」になってしまう。

 

そこで再び知り合いのアメリカ人に聞いてみた。

 

すると、実は「Stomachache」は日本語で言う「お腹が痛い」方の痛み(=トイレに行きたい痛み)になってしまうとのこと。なので「胃が痛い」という時に「Stomachache」と言うことはできない。

 

では「胃が痛い」はどう表現したら良いのか。時差と私の多忙さのおかげで数日間に渡ってやり取りすることになったが、ようやく答えに辿り着くことができた。

 

「胃が痛い」は英語で「Having butterflies in one's stomach」と言う。例えば、

He had butterflies in his stomach while waiting for the results of his exam. 

彼は試験結果を待っている間胃が痛かった。(=緊張していた)

のように使うことができる。緊張して気持ち悪い、吐きそう、そわそわする、という感覚を含めた表現なのでかなり便利。

 

なんでバタフライなのかと思ったら、あの感覚が英語では「fluttering(ヒラヒラ、パタパタ)」と感じられ、表現されるかららしい。日本語だと「キリキリ」なのに…。言語によって世界の捉え方も生きている感覚も全く違うんだろうな…と改めて思う。

 

参考:Bradley Elliott, Explainer: why do we get butterflies in our stomachs?, 2017

theconversation.com

 

ちなみに「胃の」という形容詞は「gastric」となる。

  • 胃酸 gastric acid

 

Duodenum 十二指腸

十二指腸ってなんだっけ、という方へ。「The first part of the small intestine that connects to the stomach. (胃と繋がっている小腸の最初の部分。)」という分かりやすい説明が辞書に載っていた。(笑)

 

指12本分を横に並べた長さということから十二指腸というらしいが、英語でも「duo」が「2」、「de」の部分が「10」を意味すると考えれば覚えやすい☆

 

…じゃあ残りの「num」は何?と一瞬思ったけど知らないフリ。

 

Spleen 脾臓

レアキャラ度1位レベルのこの子。リンパ球の産生や血球の処分などを行うのだが、事故などで激しく出血してしまうと摘出されてしまうこともある。人間は脾臓さんがいなくても生きていけるのだけど、感染に対する防御機能がなくなってしまう…!ので脾臓摘出した人は注意しなければならない。…えと、以上…「Spleen」でした。(次ッ!!)

 

Pancreas 膵臓

これは最近(?)おなじみの単語になりつつある…。何でって、あの大ヒットした作品、『君の膵臓をたべたい』の影響。あの映画、英語版のタイトルも『I want to eat your pancreas』と直訳されている。日本語では聴き慣れたのに、英語だといまだにギョッとしてしまうのは慣れていないからか…確かに日本語でも初めてこの小説見たとき衝撃だった…。アメリカ人もタイトルに驚愕してた。(笑)「英語でこんなタイトルの映画絶対ないよ〜」と言っていたので、日本語でも衝撃だから流行ってるんよ、と言っておいた。(数年前)

 

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ちなみに住野よるさんの小説はけっこう英語訳が出ているので日本語版と読み比べてみたい…!Amazonで「Yoru Sumino」と検索すれば2000円ちょっとで英訳が手に入る。プライム会員なら「明日中にお届け」してもらえるものも。

タイトルは例外なく直訳なのね…(笑)

Large Intestine 大腸/ Small Intestine 小腸

「Intestine」は食べ物の文脈でよく使うので覚えやすい。それに「small」、「large」を付けて完成。

 

ちなみにスペイン語では「intestino grueso」と「intestino delgado」といい、「太い/厚い」と「細い」という形容詞で区別している。

 

英語を調べるならスペイン語も知っておこうというスタンスで生きているので、毎回比較する言語は3つ。需要ないから書かないけれど…意外と面白い!医療英語はラテン語から入った単語も多いので、スペイン語を知っていればかなり覚えやすくなる。

 

 

Appendix 盲腸、虫垂

「Appendix」はそもそも「付属物」という意味で本の後ろについていることも多いので覚えやすくなくもない。

 

Bladder 膀胱

胆嚢のところでも出て来たけれど、そもそも「bladder」とは「嚢」のこと。これはなんとなく膀胱感ある気がする(笑)個人的な感覚(笑)

 

Rectum 直腸

…特に書けるエピソードがない…(笑)が、「直腸」と対になるのが「結腸」であり、英語では「colon」と言う。

 

 

 

私はこれら臓器を覚えるために、「Human organs」で検索して出てきた画像をコラージュして一時期ロック画面にしていた。特に「全部の臓器の名前を唱えてからじゃないとロック解除しない!」とかルールを決めていたわけではないのに、1ヶ月もすると勝手に覚えていたのでオススメ(笑)あと周りから変人扱いされて会話のタネ?ネタ?にもなる。

 

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