Serenita

感情の消化。

【世界一周】#3大好きな人たちに会いに行く旅 〜アムステルダム〜

今回の記事の大枠(大文字部分)

羽田→シンガポール→ロンドン→ブリュッセルアムステルダムブリュッセル→ロンドン→バルセロナマドリードパナマ→アルバ→キュラソー→アルバ→パナマ→ヒューストン→ダラス・フォートワース→ロサンゼルス→成田

 

 

アムステルダム

朝7時44分の普通電車に乗ってアムステルダムへ。アムステルダムまではブリュッセルから3時間弱の道のりで、席は全席自由席。この区間は「Thalys(タリス)」という高速鉄道があり、それに乗ると2時間で着くが、料金は普通電車とかなり違うので、安い普通電車を選んだ。ちなみに事前にオランダ鉄道のサイトでチケットは購入できるが、なぜか日本からはアクセスできないという謎の現象で、イギリス留学中の彼女に頼んで購入してもらった。

ブリュッセル南(ミディ)駅 とってもレトロな掲示

この電車が普通電車 ここの掲示板もレトロ

アムステルダム中央駅 掲示板が電子化されてる


3時間は長いようであっという間にアムステルダム中央駅に着いた。EU圏内なのでパスポートコントロールなどはない。そういえばベルギーも初だったけど、オランダも初めて。私の「行ったことがある国リスト」に追加された。

 

まずはトラムに乗りゴッホ美術館を目指す。全部友達が調べてくれたので、付きまとっただけの私は特に記憶にないが、ロンドンでもブリュッセルでもクレカのタッチで電車に乗れていたのに、アムステルダムではそれができず、駅の中で1時間乗り放題のチケットを購入した。(メインの路線であればトラムの中でも購入可。)

 

オランダはハイネケンが生まれた地であり、町中にハイネケンの看板がある。2軒に1軒ハイネケンの看板の場所もあるほど。茶色い煉瓦造りの建物が隙間なく並び、傾いているものまである。あと運河。河が流れていて橋だらけなのもオランダっぽい。ただ、アムステルダムはここが首都か〜…というくらいの規模だった。

 

ゴッホ美術館

ゴッホ美術館は事前にチケットを購入しておいたのでスムーズに入館(20€=2900円。たっか)。入ってすぐにデジタルなロッカー(ここ重要)があるので荷物を預けてゆっくり見て回る。ゴッホはオランダで生まれ育った画家。小さい頃、伝記を読むことが大好きで、ゴッホの伝記を買ってもらったとき何度も読んだなあと思いながらゴッホの生涯を辿った。館内は混んでいるが、静かなのでゆっくり作品を見ることができる。

浮世絵にハマってた時期あったねえ。(私がね)

出てくるとお昼。ゴッホ美術館のあたりは美術館をはじめ、色々なものが集結しているエリアのため、何を食べようかとうろうろしていると、ベスフレはあのデジタルなロッカーの中にiPadを忘れてきたことに気がつく。慌てて美術館に戻り、経緯を説明すると簡単に入れてもらえた。無事iPadを救出し、なぜかイタリアンを食べたい2人はイタリアンレストランに入った。

 

ここでラビオリとスープ(?)だったかを食べたのだが、それよりも私がアイスティーを頼むと、ガス入りかなしかを聞かれた方が記憶に残っている。水でガス入りかを聞かれるのは良くあるけど、アイスティーでガス入りは日本でも他の外国でも聞かれたことない。おもしろそうなのでガス入りにしたら美味しかった、、ぜひ日本にも炭酸アイスティーを。

 

お昼を食べ終えてゴッホ美術館の隣にあるアムステルダム国立美術館へ。ところでオランダは人口よりも自転車の数が多いことで有名だけど、アムステルダムにも自転車専用レーンがあり、人々が猛スピードで自転車をこいでいる。ゆえにこの国を歩くときは気をつけるものが沢山。車、バス、トラム、そして自転車。ぼけぼけしていると爆走する自転車に轢き殺されそうになる。

信号も壊れそうな音を出しているし、色々と気をつけたい。

アムステルダム国立美術館

国立美術館には1人で行く。というのも、ベスフレは美大生なので、芸術の才能ナシの私と一緒に回るのは申し訳ない。私がここを見ている間、彼女は隣のアムステルダム市立美術館に行っていた。市立美術館の方はあまり規模が大きくないので時間をかけて回ると、国立美術館を爆速で見ている私と同じくらいの時間になるというわけ。

国立美術館。美術館すら真ん中を自転車が通り抜けられるという。

ベスフレと別れ、チケットを持っていない私はどこで買えるのか入り口にいたスタッフに尋ねると、「チケット持ってないのかーい??それじゃ入れないよ〜」と真顔で言われた。「え、うそ!!」と私が信じられない顔をしていると、「嘘だよ〜そこのグッズショップで買えるさ〜!笑笑笑」。むむ。その真顔で冗談を言うとは。グッズショップのチケットの列はわりと長いので、事前に手に入れておく方が良い。(オランダジョークで絡まれることもない。)(入館料:22.5€=3250円)

 

アムステルダム国立美術館は控えめに言ってでかい。レンブラントの「夜警」、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」など超有名なものから、オランダの歴史に関わる美術品まで展示されている。ちなみに長崎の出島に関するコーナーもあり、「ああ〜言われてみると確かに、オランダって、江戸時代に日本と貿易してた唯一の国(中国も)だっけ〜」となった。

読むと「Dejima」ではなく「Deshima」と書かれていて間違ってるよ〜って思ったけど、調べるとオランダ語では「Deshima」と言うらしい。でもそれを英語の説明にもそのまま使うのは…(もやもや)

さて、有名な「夜警」はどこだろう、と思って駆け足で見ていると、明らかに多くの人やガイドがいるガラス張りのケースの前にきた。ケースの中には機械が放置されているので、なにこれ?と思い、素通り。その後そのフロアを一周したが、知っているものが1点もなかったので流石に地図を広げ、「夜警」の位置を確かめると、そのガラスケースの場所なのだ。もう一度戻ってみる。ガラスの中をよく見ると、ああ。「夜警」だ。そしてその脇に修復中の文字。「夜警」は修復中だった。(聞いてない。)ちなみにとても大きい。オランダ語では「Nachtwach」と言うらしく、フロアマップにもそう書いてあるが、オランダ語で書いてあっても気付かない。(他の言語のマップがあったのかは覚えていない。)

今見ると意外と「夜警」感。なんで1回で気付かなかったんだろう。

では「牛乳を注ぐ女」はどこだろう。と思い、地図が示すあたりに行くが、どう見てもないのでスタッフの人にたずねると、「明日からのフェルメール展のために移動されてるわ。」と。

 

そう、フェルメール展。2/10から6/4まで行われるこの企画展は史上最大の規模と言われており、日本でも話題になってたり(、なってなかったり)。フェルメールの現存している作品はたった37点しかないそうで、そのうち28点が展示される大変貴重な機会らしい。そして私のベスフレは、この展示会に行くためにこの次の日に国立美術館を訪れる。大人気の企画展で、もう最終日まですでにチケットは完売しており、ベスフレは年間会員になるという裏技を使ってチケットを獲得していたが、課金者が増加しすぎたため今はこの年間会員も募集停止となっている。=どう頑張ってももうチケットを買うことはできない。

 

後日談だが、私はアート小説を書くことで有名な作家の原田マハさんが好きで、マハさんもこのフェルメール展のためにアムステルダムを訪れていた。しかし、彼女もチケットを獲得できず、どうしようとホテルの受付の人に相談すると、偶然その人が一緒に行く予定だった友達がいけなくなったのでチケットを譲ってもらい、その方と見てきたという、なんともすごい話をインスタで読んだ。

 

まあそれだけ有名な企画展なのです。そして私はその企画展前日に行ったせいで、いつもあるはずのフェルメールの作品すら1枚も見れず、「夜警」も修復中で運が悪すぎた。

次の日ベスフレが写真を送ってくれた。まあこうなってくるとネットでも見られるけど。「真珠の耳飾りの少女」の方は3/30までの限定で、普段は同じオランダ国内のデン・ハーグにある美術館に展示されている。

国立美術館は学校の校外学習で来ているのか、現地の学生も多く、ゴッホ美術館とは違い、どこの部屋も話し声がしていて走って遊んでいる人たちまでいた。そういう雰囲気は行かなきゃ知れないことだな〜、と思う。絵は教科書でもネット上でも見ることができるけど、自分で足を運んで本物を目の前にしなければ、一緒にそれを見ている人種も文化も違う世界中の人たちと共有しているあの空気感、作品を取り囲む雰囲気感を感じることはできないわけで、そこに価値があるのかなと思う。

 

こうして爆速で美術館を巡り、外に出る前にトイレによった。アムステルダムの(女子)トイレは、隙間がない完全個室のようなタイプで、部屋のような感じ。海外のトイレはなぜかドアの下の部分の隙間がデカすぎたり、ドアを閉める部分の隙間が大きすぎて絶対見えてるよね?って感じのところが多いからちょっと驚き。他の場所のトイレもそうだったから多分アムステルダム(オランダ)ではこのタイプが主流(?)なのだと思う。日本人的には住みやすそう。

 

フェルメール

www.rijksmuseum.nl

アンネ・フランクの家

美術館の後ベスフレと合流してアンネフランクの家に行った。アンネの家のチケットはオンラインでの販売しかしていないのだが、残り枚数はあるのに何度アクセスしても購入することができず、入場は諦めていたが、外観だけでも見に行こうと思った。

 

アンネはこのアムステルダムの家に1944年8月にアウシュビッツに連行されるまで隠れていた。私たちが行った日は休館日だった?のか真相はよく分からない。ついでに今チケットを見てみると5月の数日を除いてチケットの残りが全くない状態。フェルメール展でアムステルダムは観光フィーバー??(もともとアンネの家は人気観光スポットらしいが、私たちの時は1週間前でもチケットは残っていた。)(残っていたのになぜか決済でエラー。)

 

自由なふたり旅

その後時間もあったので歩きながらアムステルダム中央駅まで戻った。あ、途中ボバ(タピオカ)を買った気が。寒かった。そして私はこの日ブリュッセルまでまた普通電車で戻った。ベスフレは次の日に国立美術館に行くためにアムステルダムで1泊。気を使わなくて良いふたり旅なので、お互い自由に好きなことをする。

オランダはチーズが有名らしく、街で見つけたチーズ屋さん。

この続きは次の記事に書こう…。帰国してから抜け殻状態で、何もする気力が起きず、ブログもやる気がない感じで書いてしまっている( ; ; )すみません( ; ; )