Serenita

感情の消化。

【世界一周】#4大好きな人たちに会いに行く旅 〜大陸旅有終の美①〜

今回の記事の大枠(大文字部分)

羽田→シンガポール→ロンドン→ブリュッセルアムステルダムブリュッセル→ロンドンバルセロナマドリードパナマ→アルバ→キュラソー→アルバ→パナマ→ヒューストン→ダラス・フォートワース→ロサンゼルス→成田

 

 

 

ブリュッセル 夜の治安

ひとりでアムステルダムから3時間かけてブリュッセルに戻ると、すでに夜9時を過ぎていた。ヨーロッパの治安は信用できないので、早くホステルに帰りたいところ。私は急足でメトロに乗ったのだが、まずそもそも薄暗いブリュッセルのメトロ。そして恐怖の帰路となった。

 

座席の上にはタバコとお酒が散乱し、誰かの吐いた痕まである最悪な状況…。昼間よりも確実に治安が悪い。乗客も数えられるほど。途中で、斜め前の黒人男性からずっと見つめられていることに気付いた。怖い怖い怖い。とりあえず車両の1番端まで移動したが、そんな時に限って乗っていた乗客が一斉に降りて、その車両には私とその男性だけになった。さらに次の駅で明らかにホームレスの黒人男性が1人乗ってくると、その人が私の目の前に来て何かを言い始めた。恐怖すぎる状況で私は荷物を強く握ってずっと下を見て目を合わせないことに。しばらく居座った後、ようやく諦めて移動を始めたが、私のことを見ていたあの黒人にはお金を迫ることもなく、そのまま降りた。(グル?)

 

そして私もその次の駅で降り、降りてからはホステルまで猛ダッシュブリュッセルに限らず、ヨーロッパの夜の治安は本当に良くないので気をつけた方が良い…。絶対にスマホは出さないし、迷っている素振りも見せないようにしている…。

 

ホステルの無料朝食

次の日、ホステルの無料朝食を食べにカフェテリアへ。高校生の団体が騒いでいたり、家族で泊まっている人もいた。が、もちろんひとりの人もいたのでそこまで心細くはない。アジア人は1人も見なかったけど。

ホステルなのにビュッフェ形式で無料って…

ところでジュースバーはフランス語表記のみで、オレンジ色のボタンが3つと青いボタンが1つあった。1つはオレンジジュースなのだが、それ以外の選択肢が全く分からない。私はオレンジジュースを選び、席に座って朝食を食べながらその機械を観察することに。他の人を見ていると、オレンジ色の他2つのボタンも同じような色の液体が出てくることが判明。青は透明なので水…?

 

そして真っ先にオレンジ以外を押すのは大体フランス語が分かる人たち。機械の前で迷ってオレンジを押す人は大体スペイン語を話していた。(結局全ボタン制覇して、りんごジュース、ビタミンCジュース、水だと分かった。)

奥にあるのがジュースの機械。飾り物のように見えるけど、立て掛けてあるフランスパンは自由にカットして食べられる。

そういえば、世界のファッショントレンドは前よりもかなり均質化した気がする。朝食を食べながらお得意の人間観察に夢中になっていたが、まずカーゴパンツ。あれは欧州でも流行っていて履いている人も見たし、お店でも必ず置いてあった。それから日本のものだと思っていたマーメイドスカート。あれを履いている白人の女の子が朝食の場所に入って来たときは驚きだった。

 

ひとりブリュッセル

ホステルをチェックアウトしてひとりブリュッセル観光。と言ってももう色々周り尽くしたので、EUの本部へ行ってみることにした。EU本部は地下鉄1号/5号線のschuman駅から出てすぐの場所にある。駅に着くと改札が開きっぱなしで機能していない…。どうしたら良いのか迷っていると、次から次へと改札を無理やり通過していた。無賃乗車…と思いつつも、前に書いた通りブリュッセルの改札は複雑で面倒なので、現地流に通過してみた。途中で勝手に回送電車に変わったせいで全員降ろされ、しばらく待った後来た電車に数駅乗り、1号線に乗り換えた。この1号線は新しいのか、壊れそうな音がすることもないドアに綺麗な車内。座席の座高が高くて、私はそんなに背が低くないけど、深く腰掛けると足がぶらぶらする。1号線は看板線??

訳わからなすぎるブリュッセルの地下鉄。例えばこのオレンジの2号線の「Simonis」行きはこのエレベーターで行けるが、逆方面行きは改札自体が別にある。

EU本部の最寄につき地上に出てみると、クルド人がデモを行っていた。そして辺りにはEU主要機関の建物が集結している。周辺を歩く人々は英語を話し、道端ではニュースキャスターがカメラに向かって何かを伝えていた。多分生放送。国際機関が集まるエリアの雰囲気が漂う。

国連並みにかっこ良いと思った。

ブリュッセルは意外と小さい街に感じるけれど、ヨーロッパの中心なのだと実感した。大学受験の時「EUの本部はブリュッセル」と記憶したせいか、ベルギーのような小国にEUの本部があることに今更疑いを持てないが、考えてみると不思議な気もする。

 

まあ中に入れるわけではないので、やることもない。校外学習で来たのか、正装した高校生らしき団体がセキュリティチェックを受けて中に入る様子を見ながら、写真を撮ってホステルのある中心地まで歩くことにした。調べてみるとそこまで遠くもなかった(2.5km)。

The future is Europe. 現実になる日が来るのだろうか。

途中でブリュッセル王宮の前を通る。王宮の前には大きな公園があり、そういえばメトロに「parc(公園)」という名前の駅があったけど、ざっくりした駅名付けるな〜って1人で突っ込んでた。ブリュッセル市民にとって公園といえば、この王宮前の公園のことなのか、と納得。

 

そのあとお昼兼時間潰しに、「EXKi」という、ベルギーに来てからたくさん見た、にんじんマークがかわいいカフェへ。「EXKi」はオーガニック、フェアトレードグルテンフリー、ベジタリアンヴィーガンラクトース(乳糖)フリーなど、最近の横文字を全てコンセプトにしているカフェで、ベルギー発祥だけど、周辺の国にも店舗を持っている。スープ、サラダ、パン、キッシュ、ラザニアなど美味しそうな商品が並び、それをセルフサービスで盛ってお会計をする。コンセプトも店の雰囲気もロゴも全部がステキで、絶対日本でも流行ると思う。(表参道あたり、出店希望)

ブリュッセルを歩いていると結構ある。

www.exki.com

 

ドリンクを買うとチョコレートが付いて来るのだけど、それはベルギーの文化らしい。気になっていたスープ(4.70€=676円)とラザニア(7.90€=1137円)を食べてしばらく時間を潰し、近くに本屋さんがあることが判明したので行ってみた。この本屋さん、入って気づいたけど、店員も客も英語を話している。そして売っている本も全て英語のものだった。そういえば欧州は、ちゃんと話題のヘンリー王子の暴露本「Spare」がどこの国の本屋にも置かれていた気がする。(本屋好きなのでちゃんとチェック)そして私はちゃんと本を増やした。

実はこの前日にも行っていた。

英語の本専門の本屋はポップも英語。バレンタインが近かったのでこんな粋な企画が。こういうのを見ると海外に来た感じがする。素敵。(解説:バレンタインに過ごす相手がいないなら、この何が出るか分からない本と過ごしませんか?と。)

ベスフレが来る前に欲しかったものを買いにドラッグストアへ。ベルギーはフランスのお隣で、歴史的にも関わりが深いフランスの商品が多く売られている。そこで、私の愛用しているフランス産のLa Roche-Posayが安く、しかも値引きされていたので色々購入。例えば、日本の公式サイトで4400円の保湿クリームが13.33€(1919円)!!!(ラヴ!ベルギー!)

 

ちなみにベルギーやオランダなどでは少額コインが廃止されているため、合計金額でラウンディングされる仕組みになっている。例えば、私の今回の買い物は43.96€だけど、43.95€で処理される。ネットで読むと現金払いにのみ対応とのことだが、クレカで払ったのに適応されたりしなかったり…。カナダも同じ仕組みだった気が。

 

ベルギーのスーパー・お土産

ベスフレと合流したあと、ベルギーといえばこのスーパー!みたいなスーパーへ行った。「Delhaize(デレーゼ)」という犬?ライオン?みたいなマークのお店。

 

ベルギーのお土産定番(?)なのかは知らないけど、まず「Lotus」。日本で「Lotus」といえば、美容院で出てくるカラメル味クッキーだけど、ワッフル、板チョコ、アイスなど欧州では意外と商品展開が幅広い。私は高校生の頃からオレオが大好きで、オレオの女を名乗っていたのだけど、オレオの女を卒業し、(自称)ロータスの女になることを宣言した。(何の話。)

 

「Jules Destrooper(ジュールス・デストルーパー)」はベルギーの王室御用達ブランド。ワッフル、チョコなどがある、買ってないけど。というのも、私は日本で輸入食品販売のバイトをしているので、バ先でほぼタダでいただけるのです。(一生辞められないバイト)

 

荷物を心配して買わなかったけれど、このスーパーのプライベートブランドのお菓子もあり、ネットで読むと美味しくてオススメらしい。

 

有終の美

さて、最後にワッフルでベルギー&オランダ旅の有終の美を飾ることにした。選んだお店は「Maison DANDOY(メゾン・ダンドワ)」という日本でも比較的(?)有名なお店。ベスフレ曰く、「東京駅の近くにもあるよ」とのことだったが、食べながら調べてみると閉店していた…。確かに、なかなか日本でワッフルを外食で食べることはない…?店内の席数はかなりあったので、混んでいるように見えて座れる。ワッフル8€。可愛くて美味しくて完璧なシメ!!

…絶対美味しい。上の方がリエージュワッフルで、手前(下)のものがブリュッセルワッフル。ブリュッセルの方がサクサクで軽い。小麦粉系を食べていると出てくるモサモサ感もない。ただやっぱりワッフルといえばリエージュの方を思い浮かべる。

ロンドンでKake Udon

こうしてユーロスターに乗り、ロンドンに戻った2人。ロンドンのキングスクロス駅に到着して夜ごはんを探していた私たちは、日本食の誘惑に捕まり。「杵屋麦丸」という、見た感じほぼ丸亀製麺のお店に入った。このお店の名前、絶対外国の人が付けたとは思えない…と思っていたら、なんと日本にも店舗を持つ日本のお店だった。(…にしても私と私の母はこの店名がツボすぎて永遠に笑える…。)

お店の感じとしては、丸亀製麺をイメージして、その注文がタッチパネルになったバージョン。たこ焼きまである。

ちなみに「Kake Udon」は5.60£、「Kitsune Udon」は6.95£だった。ちなみにちなみに、この日のポンド→円のレートは1£=163円で、他にチキンの天ぷら的なものを付けたトータルは16.85£=2747円也。

Kake Udonとチキンカツ?美味しかった気がする。

ポンドって昔からレートが悪い!!ユーロでアセアセしてたけど、ポンド見たらユーロが可愛く見えてくる。それと今レシート見ながら思いました。ラテン系の言語を話す国やドイツなどでは、小数点の区切りがコンマ「, 」なので、1.5€は1,5€と表記される。でもイギリスに戻ってきたので小数点の区切りは日本と同じピリオド「. 」になり、レシートの表記も1.5£となっている。逆にラテン&ドイツは大きい数字の区切りにピリオドを使い、日本&イギリスはカンマを使う。(Ex: 1,000を1.000と書く。)ちょっとした違いもおもしろいな〜と思ったり。

 

あ、ライバル関係にある(??)丸亀製麺もロンドンに出店してすでに数店舗あるとのことなので、気になりますね。(今回は行ってないけど)

「杵屋麦丸」のお隣は「Yo!活」という謎すぎる回転寿司だった。もう「inari tacos」と書いてある時点で危険。

2泊3日のベルギー&オランダ弾丸旅完。

もしブリュッセルアムステルダムを弾丸で旅行したいと思っている方がいるなら、ブリュッセル1泊、アムステルダム2泊が良いかもしれない。アムステルダムは見るべき美術館が多く、意外と時間がかかる。ブリュッセルは美術館もあるものの、行かなければそこまで時間がかからず、街歩きは1日で終わる。

 

私が2泊したホステルは1泊33€で日本円で大体4500円。ただ、ホステルはルームシェア状態なので、誰かが寝ていると電気が付けられなかったり、結構大変だった。この点日本のカプセルホテルは本当に良い。寝る部屋は全員で共有しているので静かで、バスルームとトイレは別にあるから広いし清潔で音も立てられる。カプセルホテル文化最高!と思った旅だった。海外にも進出して欲しいな…。

 

ユーロスターはロンドンとブリュッセルの往復で19849円。結構高いがLCCの飛行機も、荷物のオプションをつけるとそのくらいになるし、結局国際線になるので2時間前には空港にいなければならない。ユーロスターなら1時間〜1時間半前で良いし、何より空港まで行く手間が省ける。

 

ブリュッセルアムステルダムの往復は色々あって時間変更などをしてしまったので、最終的にいくら払ったかは分からないのだが、最初に買った金額は8573円。キャンセル料もそこまで取られていないのでほぼその値段だとは思う。

 

以上。次から再びイギリス旅となります。。私の具合が悪化していきます。