Serenita

感情の消化。

【世界一周】#39 大好きな人たちに会いに行く旅 〜アメリカ編〜

今回の記事の大枠(大文字部分)

羽田→シンガポール→ロンドン→ブリュッセルアムステルダムブリュッセル→ロンドン→バルセロナマドリードパナマ→アルバ→キュラソー→アルバ→パナマ→ヒューストン→ダラス・フォートワース→ロサンゼルス→成田

 

フォートワースはテキサスの中でも田舎町で、特に何もないし、私のホストシスターEは毎日大学の授業があるので、私はほとんど家で彼女の娘と弟と一緒に、映画やドラマを見て時間を過ごした。でもそれで良かった。私は子どもが好きなので、子どもたちの面倒を見ながらゆっくりと過ごせたおかげで、旅の疲れが癒された。

 

今回は約2週間滞在したアメリカ、残りの話をダイジェストでお送りしよう。

 

 

キノピオ

暇なアメリカ滞在中、この家に何台かあったスイッチをして暇つぶしをした。ステイホームが呼びかけられていた間、欲しくて欲しくて仕方なかったけれど、買うことはなかったスイッチ。DS時代から大好きなどうぶつの森をして過ごそうと思ったが、ホストシスターEの1番下の弟はマリオ派。一緒にマリオカート対決をしたりした。

 

英語版でもマリオはマリオ、ルイージルイージ

 

なのにキノピオToad(え)。

Toad(だれ)。

 

キノピオキノピオじゃなくちゃ…と心の中で思った話。

君はキノピオのはずだろ

たぬきち

とはいえ、1番下の弟が学校に行っている間、スイッチは私の物。心置きなく「どう森」を楽しませていただいた。しかしこちらも設定が英語。昔カナダに行った時に同じように英語でどう森をやらせてもらったため、初めてではないのだが、英語版は住人こぞって原型を留めない名前に変わり、口癖も消える。だから「だなも」を言わないたぬきち…Tom Nookはちょっと寂しいのだ。

だなも。

 

しかし英語版どう森は英語の勉強にオススメだったりする。花の名前、魚の名前、虫の名前。普段の勉強ではなかなか学べないけれど、たまーに必要になったりするあの単語たちは、どう森をきっかけに学ぶことができる。スイッチを持っていない私は詳しくないけれど、多分スイッチは言語を変えて遊べるので、学びたい言語に設定したら、かなり勉強になると思う。

日本語でもわりと花の名前とか勉強になるなる。

雪が降る

話は変わるけれど、ホストシスターのEは結構面倒くさがり。ソファに居座って、なるべく動かずに生活をしている。でも彼女の1歳半の娘はあちこち動き回っては、床に落ちているゴミを食べたり舐めたり。若干潔癖症の私はそれを見ているのが耐えられず、せっせと暇なときにブラシで床の掃除をしていた。

 

するとEが一応気を使って、手伝ってくれる(笑)そんな姿を見たEのお母さんはある時、「Va a caer nieve!」と言った。つまり直訳すると「雪が降る」ということなのだが、珍しくて驚いた時に「雨が降る」「雪が降る」「槍が降る」という言い方は、日本語独自のものだと思っていたのでこちらがびっくりした。

 

アメリカ人曰く、英語では言わないらしい。スペイン語ならではなのだろうか。暇なアメリカ滞在でも、異なる言語を話す人と生活していると、日常生活の中に面白い発見がたくさんある。

 

「良い子にしなさい」

日本人は、中学1年生の英語の授業で命令文を習う。その時に、必ず出てくる例文「良い子にしなさい」「良い生徒になりなさい」。塾講師をしていたときも、家庭教師をしている今も、あれをひたすら「Be a good girl.」「Be a good student.」という風に教えているし、ワークブックの答えもそうなっているのだが、Eや彼女の妹は、1番下の弟やEの娘に対し、異なる表現を用いて注意していた。

 

それが「Behave yourself.」。

 

「良い子にしなさい」、「行儀よくしなさい」をネイティブはこう言う。なんで「Yourself」なんだろうとか、色々調べていたらとてもおもしろかった(私だけ?)。他国での暮らしって本当に楽しくて学びが多い(満足)。

 

アメリカ版「おかあさんといっしょ

Eは1歳半の娘にひたすら子ども向け番組を見せて機嫌を取ったり、見せている間に勉強したりしていた。それが「Blue's Clues」というYouTubeチャンネルなのだが、アメリカ版「おかあさんといっしょ」と言って良いだろう。

 

歌のお兄さんならぬジョシュという男の子と、犬のブルーが出てきて、楽しい音楽や映像に合わせて色の名前やアルファベット、英語の文法を勉強できる教育番組。おかげで帰国してからも、あの音楽と犬の声がしばらく頭から離れなかったが、考えてみたらインターネットで世界中の情報を得られる今、日本にいても、自分が英語を話せなくても、英語を小さい頃から学ばせることが可能なのでは…?と思った。

 

www.youtube.com

 

調べてみると1996年から放送している超有名番組らしい。歴代のお兄さんは白人が多かったが、現在のお兄さんはフィリピン系の方で、アジア系アメリカ人がお兄さん役をするのは初めてのことなんだとか。

 

家事をしている間に永遠に聞き流したら、子どもだけでなく大人でも英語の勉強にもなると思う。ほとんど難しい単語や文法は出てこないので、基本の「き」からという方にオススメ。

 

ちなみに私は、Eの部屋のテレビでYouTubeを見るためにログインしていたのだが、ログアウトするのを忘れて帰国してしまった。怠惰なEは、自分のアカウントに変えることなくYouTubeを使っている。よって私のYouTubeオススメ欄は一時期、この「Blue's Clues」が占めていた…

 

犬アレルギー

私は小さい頃から動物が苦手だった。母の実家が大きいシベリアンハスキーを飼っており、子どもの頃そいつが怖くて仕方なかった。たぶんそれが理由で犬嫌いになった。その上検査するとアレルギーがあることが判明し、動物があまり得意ではない。

 

だがEの家は真っ黒な大きい犬を飼っていた。名前を「Rico(リコ)」と言う。スペイン語で「お金持ち」とか「美味しい」、「豊かな」など、色々な意味がある単語だが、E曰く「お金持ち」の意味で名付けたらしい(笑)ちなみに日本語では女の子の名前の「リカ」、「リコ」。スペイン語圏ではそんな意味。

 

Eの下の弟はやんちゃだし、Eの娘はまだ1歳半。家の中がしっちゃかめっちゃかで、その犬は基本誰からも相手にされていなかった(笑)そんなリコを可哀想に思い、私は暇なときにせっせと背中のブラッシングをしてあげた。すると私になついたのか、すりすりと自分から私の隣に来るようになった。幼い頃はどんな犬でも近づくことができなかったが、今はあの時ほど苦手ではないので、可愛いな、と思い、ますますブラッシングに精が出た。

相手にされないリコ。

そしたらその夜からくしゃみが止まらない。完全にアレルギー。次の日には熱も上がり、だるくて動けなかったので、見兼ねたEが薬を買って来てくれた。この旅で4種類目の薬(アセアセ)(イギリスの風薬、スペインの風薬、パナマの酔い止め…時間が空きすぎてお忘れかもしれませんが、この旅の前半、私はコロナだったのです。)

 

買って来てもらったものは、アメリカではアレルギー薬として一番主流のものらしいが、中身がピンク。どうして外国の薬は口に入れ難い色なのだろう。と思いながら箱を眺めていたら、衝撃の事実はなんとMade in Japan。え。

 

この「Benadryl」という薬は、日本で「ドリエル」という商品名で売られているものと全く同じ成分で、睡眠薬の効果もあるらしい。これを飲んで眠くなった記憶はないが、私はこの薬のおかげでアレルギーが落ち着いた。

薬自体もどピンク。

いつかもし書く機会(と気力)があったら書きたいと思っているが、この旅で痛感した海外旅行に持って行くべきもの、ベストワンは薬かもしれない(笑)ヨーロッパでは薬が意外と高いので、日本から持って行くほうが経済的だし、具合が悪いときに、全然読めない言語で欲しい薬を探すのは結構しんどいと思う。私は今回いろいろな人が助けてくれたけど、1人だったら絶対辛いだろうな。

 

最新(?)カーナビ

アメリカは車社会だが、そんなアメリカで車に乗ると、ほぼ100%くらいの普及率で、iphoneと接続できるカーナビが付いている。ググってみたら、Appleから提供されているCarPlayというシステムらしい。これがiphoneのようにスタイリッシュな画面で、iphoneと連動できるし、ほぼiphoneのように使えるので、Appleユーザー的にはとても使いやすい。最近の物だとiphoneを車の鍵として使えるとか。

ほぼiphone

さすがApple本国。どこに行くにも使っていて、どの車にも付いている印象だった。調べてみると多分日本でも使えるので、単純に普及していないだけだが、アメリカはやっぱり一歩進んだ世界だなあと感心した。なんか分からないけど、GDP世界最大の国は違うなあと。

 

レジ袋

GDP世界最大の国を感じた場面は他にもある。例えばスーパー。今回の旅で色々な国に行ったが、どこの国もレジ袋は有料だった。アルバに関しては2017年に、ビニール袋の使用が禁止されており、お金を出しても買うことはできなかった。今では使い捨てのプラスチック製品の製造、販売、使用も法律で禁止されている。

 

しかしアメリカのスーパーでは、少しでもいっぱいになったら、次から次へと新しい袋に詰めてくれる。ばんばんばんばん引き出される袋。全て無料だった。

 

そもそもレジ袋はプラスチックゴミの2%にしか相当しないので、レジ袋を有料にしたからといって、日本や他の世界の国が環境問題に向き合っていると言うことは難しいのかもしれないが、それでもこのアメリカと世界とのギャップ。資源とお金があれば何をしようと自由だろって、そんな風に感じてしまった。

 

大好きだったアメリ

さて。いつかブログに書いたことがある気がするが、私は中学生の時に「iCarly」というアメリカのドラマにどハマりし、アメリカにものすごくかぶれた。私の高校は完全に私服校だったので、紫のオーバーサイズパーカーに、蛍光ピンクのショートパンツという格好で学校に行き、気分だけはハイスクールミュージカルだった。ホームステイを受け入れ、日常生活の中でアメリカ人と関わるようになると、英語やアメリカをますます好きになった。

 

今回人生3回目のアメリカ(本土)に行き、ホストシスターのEと再会したり、他のアメリカ人の友人と再会したことで、あの時の気持ちが思い出され、すごく懐かしかった。思うようにいかなくて涙を流す毎日だったけど、今振り返ると、「好き」をひたすらに追い求めていたあの時の自分は、自由を手に入れた今の自分よりも、ずっとずっとキラキラしている。あの時に蒔いた人とのつながりの種は、ちゃんと成長し、今こうやって私をアメリカに呼んでくれた。だからこれで良かったんだってあの時の自分に伝えたい。

 

もし私にいつか子どもができたら、Eの娘と友達になってほしいと思っていたら、Eも同じことを言っていた。あの時Eと出会えて私は本当に救われた。あなたが私の人生にいてくれて良かった。これからも一生好き。大好き!!!!!

 

You are my only and best older sister forever and ever and ever. 

2014年。左が私で真ん中がE、右が私の妹。3姉妹みたいで本当に仲良しだった。

Eの娘。ラテンアメリカの人は人種的に(?)アジア系の血が混ざっているので、特に幼い頃は東洋系と白人のハーフっぽくて馴染みやすい。本当に可愛かった。

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これで私のアメリカ日記は終了する。次の記事では日本までの帰国編を書こうと思うが、こちらもまたおもしろい話があったりするので乞うご期待(?)