Serenita

感情の消化。

【世界一周】#40 大好きな人たちに会いに行く旅 〜LAの空港泊〜

今回の記事の大枠(大文字部分)

羽田→シンガポール→ロンドン→ブリュッセルアムステルダムブリュッセル→ロンドン→バルセロナマドリードパナマ→アルバ→キュラソー→アルバ→パナマ→ヒューストン→ダラス・フォートワース→ロサンゼルス→成田

 

2023年3月14日、この日の夜8時30分ごろの飛行機で、私はDFWを飛び立った。

 

LAへ

お世話になったEの自宅から空港であるDFWまでは車で1時間ほどかかる。当日になってパッキングをしていると、初日にEに失くされたお気に入りのピアスが見つかってハッピーだったり。

 

スーツケースに入らない荷物を巨大トートに詰める私を見て何度もEは、「スーツケース貸そうか?」と言ってくれた。本当に優しい。でも私は、預け入れ荷物1個のプランしか申し込んでいないのだ。

 

DFWからは意外と成田への定期便があり、直行便で帰れてしまうのだが、あまり値段も安くないので、日本行きの選択肢がたくさんあるLAに飛ぶことにしていた。

 

Eとの別れは意外とあっさりとしていた。なんでだろう(笑)またすぐに会える気がした。アメリカは思っているほど遠くない(と今回の旅を通して思ってしまった自分がいる)。

 

空港の駐車場でEと別れ、私は1人でチェックイン。自動チェックイン機で荷物タグを2枚印刷してしまい、おまけに預入荷物のカウンターでお姉さんに「行き先は?」と聞かれ、「LA」と答えているのに、私の発音のせい?なのか何なのか、10回言っても通じなくて、スマホで予約票を見せる羽目になった。お姉さんは「Oh LA!!なんで聞き取れなかったのか分からないわ。本当にごめんなさい。」と言っていたが、全くである。本気で謝っていたので許そう。

 

しかも荷物タグを2枚印刷した件はこちらが謝る番(苦笑)さらに荷物超過で、「4パウンド抜いてちょうだい。」と言われる始末。4パウンド、つまりスペイン語で言う4リブラなのだが、何キロか即座に計算できず、適当に抜いて「これで良い?」と聞いたら多分だめだった。けど単位が分からないと気づいてくれたか、明らかに渋い顔で「いいことにするわ。」と。お姉さん本当にありがとう。

 

DFWの空港もかなり巨大で、ターミナル移動で電車に乗らされた気がする。スーツケースに入っていた衣類をトートに移したせいで、肩にかけられる重さではなくなっている。1人旅の限界。

DFWバイバイ。

DFWからLAはアメリカンエアで飛ぶが、使用機材の到着遅れで40分ほど遅延していた。でも私はむしろ助かった。なぜなら、LAから日本行きの便はこの次の日だからである。そして私はお金が勿体ないので、ホテルも予約しなかった。つまりこの日はLAの空港泊。遅延していればそれだけLAの空港での待ち時間が短くなるので、助かる助かる。

アメリカンエアのアプリを入れておいたので、情報が随時アップデートされて良い◎

そして定刻40分遅れの21時過ぎ、飛行機はLAに向けて離陸した。来た時とは正反対に、この日は天候が良かったのか、1ミリも揺れることのない快適すぎるフライトだった。

 

巨大なアメリカ。テキサスとLAは2時間も時差がある。信じられない。到着はLA時間22時30分。

 

ハローLA

LAにつくと、斜め後ろに座っていた、いかにもなカルフォルニアガールズが、迎えに来ている家族と電話をしていた。その前の席にいた、中東出身の酔っ払いおじさん2人組が、その女子たちに電話番号を聞いていてキモかった。「彼氏がいるの、ごめんなさい。」と言う2人に、訛った英語で絡んでいるおじさん2人。それを見ながら、カルフォルニアガールズはここが地元なのか〜と考える私。

 

LAの空港は意外にもパナマと同じ構造で、到着と出発ロビーが同じため、到着すると免税エリアを逆走する。しかもその逆走距離が尋常ではなかった。多分30分弱歩いた。巨大なターミナルで本当に迷いそう。同じ飛行機だった人を目安にずっとついて行ったが、これは1人なら迷っていたかも。ようやく荷物を引き取る。荷物の場所も、奇跡的にたどり着けた。

 

同い年くらいの白人女性に、「これって、ノースカロライナからの荷物?」と聞かれた。「ここはダラスからです。」と答える。お礼をしてお姉さんはどっかに行った。アメリカ人でも間違えやすいこの空港。

 

LAの空港は国内線と国際線でターミナルが別なため、私は国際線の方に移動するために1回空港の外に出なければならない。LAは大雨だった。滝のような雨で道路が浸水している中、走って国際線ターミナルに駆け込んだ。

 

LAの空港泊

ここからがメインイベント(え)。日本行きの便は翌日の10時40分なので、ざっと12時間ヒマ。LAの荷物検査のエリアでの空港泊に関して、あまり情報がなかったので備忘録兼ねて書いておこうと思う。

 

まずはお腹が空いていた。私は閉店作業中のコンビニに駆け込み、カットフルーツを購入。めちゃくちゃ高かった(1536円)(思い出したくない)。

 

お次はベンチ探し。LAの空港は大きいので、日本みたいにベンチがたくさん並んでいるのかと思いきや、全然ない。そしてベンチにいるのはホームレスが大半だった。数的にも相席は確定なので、とりあえずホームレスの男性と1つ空けて座ってみた。そして堂々と(高級)カットフルーツを食べた。

たっか。

フルーツを食べていたベンチは入り口付近だったのだが、ドアが開きっぱなしなので非常に寒かった。LAといえばヤシの木とビーチなのだが、この日は大雨…吹き込む風から逃れるために、空港の奥の方へ。

 

コンセントがついているベンチがあり、勝ちを確信したのも束の間。壊れていて使えなかった(全部)。仕方なく充電は諦め、低電力モードにする。眠ろうかな、と思うが、ホームレスがとにかくたくさんいて気が気でない。時折立ち上がってうろうろしていたので、こちらが警戒するのは当然。とりあえず私は、スマホ、財布、パスポート、iPadをトレーナーの中(おなか)に隠した。さて。寝よう。(この状況で寝るやつ)

 

思った以上に寒くて、風邪を引く覚悟だった。私は、パナマに行く前に、日本から着てきたダウンを日本の実家に郵送してしまっている(笑)アメリカ南部は寒いイメージがなかったが、ちゃんと3月だった。しかもオープンな空港。暖房もなく、外気温と同じ。トレーナー1枚の私は歯がガチガチ。途中で掃除のためにベンチを動かすということで、掃除のおじさんに起こされたり。

 

結局、記憶がない程度に眠れたのは1時間ほどかもしれない。あとはうっすら記憶がある。充電がないのでスマホも使えない、長い長い夜を過ごした。でも明けない夜はない(自己啓発系?)。辺りが明るくなってきて、人が増えてきたときは感動だった。

 

結論:LA空港泊、オススメはできないけど、女子1人でもできなくはない。

 

つらつら書いたけど、長いので日本に飛ぶのは次の記事にします…。