Serenita

感情の消化。

【世界一周】#35 大好きな人たちに会いに行く旅 〜アメリカ編〜

今回の記事の大枠(大文字部分)

羽田→シンガポール→ロンドン→ブリュッセルアムステルダムブリュッセル→ロンドン→バルセロナマドリードパナマ→アルバ→キュラソー→アルバ→パナマ→ヒューストン→ダラス・フォートワース→ロサンゼルス→成田

 

 

ステイ先家族

アメリカに上陸した私は、9年前に知り合ったシスターの家に転がり込んだ。(旅行記を書き始める前に、彼女について1つの記事にしたので、だれ?という方はそちらを読んでからだと関係性が分かりやすい。)

 

serenita.hatenablog.jp

 

シスターには姉が1人、そして妹が2人、弟が2人いる。全部で6人きょうだい。姉は一人暮らしをしているので、この家にはいないが、他の子たちはみんなここで暮らしている。一番下の弟はまだ6歳。そして彼女の娘も忘れてはいけない。控えめに言って、賑やかすぎる家族だった。

弟2人、年はかなり離れているけど仲良し。

 

深夜のハンバーガ

私がステイ先の家に到着したのは深夜2時。もう嵐は去ったようだった。

 

飛行機で食事が出ずに空腹だったため、帰宅途中にファストフード店に寄った。何てお店だったか全く記憶にない。驚いたのはテイクアウトの方法。ドライブスルーのように車の中からオーダーし、指定された番号が書いてある駐車スペースに車を停めるだけで、店員が商品を車まで持ってきてくれるという究極の便利(?)システムが確立していた。後日別のパンケーキ屋でも同じだったので、アメリカでは一般的なようだ。

 

超巨大バーガー(このお店のは、普通のアメリカンサイズよりも大きかった)に超巨大のスプライト、ポテトが登場し、シスターと一緒にベッドに座って食べた。食べている時間も食べている物もその大きさも、全てが罪深い。初日からこれはしんどいと思いつつ、アメリカだな〜と納得してしまう。

 

あまりにも疲れていて、電気を付けたまま朝まで眠っていた。パナマアメリカのテキサスは同じタイムゾーンなので、時差がない。時差がない移動は楽かと思ったが、そうでもなかった。

 

文明の恵み

翌日、私が真っ先に行ったのは洗濯。私は2週間以上前のイギリス以来、洗濯機という文明を使っていない。スペインではコインランドリーを探そうとしたが面倒で、パナマでは家にまともに使える洗濯機がないので、ずっと手洗い。バケツに取り付けると洗濯機っぽく水流を作ってくれる便利グッズをママさんが貸してくれたが、あれほど役立たずな発明はない。一瞬で取り外した。アルバやキュラソーのエアビーにも洗濯機はなかったので、手洗い。こうして私は2週間以上も洗濯おばさんをしていた。

 

も〜う限界限界。アメリカでは文明の恵みを享受させていただこう。

 

シスターに案内してもらった洗濯ルームは、アメリカンな柔軟剤の匂いがした。良い匂い。一時期この匂いを探してドンキに通い詰めたことがあった。結局どの柔軟剤を使っても、日本ではあの匂いを再現できなかった。なんでだったのだろう。

 

溜まった衣類を洗濯機にぶち込み、灯油タンクのような容器から、洗剤をタプタプと注ぐ。

 

終わったら乾燥機。日本では乾燥機を使わない生活をしているので、Extraな文明の享受ではあるが、使わないわけがない。アメリカには柔軟剤の代わりに、ドライヤーシート(Dryer sheets)というものがあり、乾燥機に服を入れる際、一緒にそのシートを入れるだけで柔軟剤の役割をしてくれる。(日本でもAmazonで購入可)

 

洗濯後の服からは大好きなアメリカンな柔軟剤の香りがした。幸せ〜。乾燥機は消費電力が大きくて環境に悪いけど、いつか「乾燥機がある生活」をしてみるのも夢だったりする。

 

ちなみに中南米は手洗いを覚悟していたので、洗濯グッズを持参していた。洗剤(小分けのボトルに入れて)、洗濯ネット、洗濯バサミがたくさん付いたやつ…(なんて言うの?)(無印で買った物をずっと使っていたのに、今回帰国途中に破壊された^ ^)この3つは洗濯三種の神器と呼ぼう。

 

ついでに、

\ 意外と知らない(?)洗濯英語 /

洗剤:Laundry detergent(「洗剤」がDetergent)

柔軟剤:Fabric softener(英語を聞いて初めて柔軟剤は香りのためじゃなく、ふわふわに仕上げるためにあると知った。)

 

洗濯の後シスターと近くのアウトレットストアに出かけ、ショッピング。出かける前にシャワーを浴びると、ちゃんとお湯だった。ありがとう文明。でも日本のように1度単位で温度を調節することはできないし、シャワーヘッドは動かないし、水圧は弱いし。まあ日本より優れた水回りに出会うことはきっとないんだろうけど…。

 

アウトレットストアではMacのリップが7$で買えたりするからお土産にオススメ。アメリカはとにかくマテリアルな物に溢れる国だなあと感じる。

時期的にイースターだったけど、このヒゲの長いやつってクリスマス以外にも登場するのね…

待たない世界線

この日の夜、私は別のアメリカ人の友人と合流し、夜ごはんを食べに出かける予定があった。夜7時に家に迎えに行くね!と言われ、現在6時。「7時ってことは、8時くらいから準備始めれば良いよね〜まだまだ時間あるな」と思い、ベッドでスマホをいじっていたら爆睡していた。部屋に来たシスターに起こされ、時計を見ると6時40分。え?なんで?まだ6時40分だよ??と若干不機嫌な私に、シスターは「もう友達来るよ!!支度しな!!」と言う。渋々ヘアアイロンで寝癖を直し、靴を履いていると、友達からメッセージが来る。

 

「家に着いたよ!」

 

え。

 

時刻は7時5分前。なんで??早すぎない?

 

あ、ああ、あああ、ここアメリカ、、、

 

ここがアメリカであるということ、そして私の感覚がラテンアメリカ化していることに、ようやく気が付いた。パナマでは約束の2時間遅れくらいに行くのがピッタリなのに。

 

まあ、この友達は私がアメリカに来ると知って、観光プランを送ってきたくらいとっても計画的な子。その性格もあると思うが、約束の時間がその時間として機能する世界線、待たない世界線が久しぶりだった。

 

昼にアジア料理屋に連れて行かれ、お腹がいっぱいな私は、せっかく友達と行ったレストランで1人ひたすらサラダを食べていた。その後飲みに行くバーを探していたが、昨日のストームによる停電が続いており、エリアの半分が営業していないという事態。改めてすごい日に来たもんだと思う。

 

次の日も同じ友達と待ち合わせをしてショッピングに出かけた。今回はシスターが運転して待ち合わせ場所まで連れて行ってくれたが、余裕の遅刻で謝る私。こんな調子だと多分日本には戻れないなと悟ったが、意外とすぐに適応してしまえるのが私の長所(?)。帰国してから友達との待ち合わせに遅れて行ったことはない(よね?)。

2次会のバー。お酒全然美味しくなかった!!!

言語に溺れる

環境に適応するといえば、こんな話もある。

 

私はパナマ最終日まで、日本人と日本語で会話していなかったため、突如現れたMちゃんと日本語で話すことに違和感を感じた話は2つ前の記事に書いた。それだけ英語とスペイン語に囲まれる生活をしていた。

 

アメリカでの生活も1週間ほど経ったころ、今度は夢が完全に英語だった。これはよく留学すると起きる現象で、パナマに留学している時にはスペイン語の夢を見たし、元カレアメリカ人と付き合っていた時は何回か英語の夢を見た。だが何度経験しても不思議な感覚。起きた時に、「あ…夢か…」と思うその言語と、自分が今までいた夢の世界の言語が全く違う…。どちらも私の頭の中の言葉なのに、2人目の自分がいるような、そんな感覚。

 

他言語で夢を見ることは特別な感じがして、どんな夢でもその日をワクワクして始めることができる。この時だって、忘れてしまったけど怖い夢だった。でもとってもツイてる気がした。ついでに私は夢を滅多に見ない人間なので、夢を頻繁に見るタイプの人だったらな〜と思ったりもする。

 

すっかり海外生活に溺れてしまった私でした。

 

友人がくれたレモンオレオ。昔アメリカには色々な味のオレオが売ってたけど、今は昔ほどなかった。その中でも大好きだったのがレモン味。すんごい美味しくてクセになる味!!