Serenita

感情の消化。

【世界一周】#30 大好きな人たちに会いに行く旅 〜再びパナマ編〜

今回の記事の大枠(大文字部分)

羽田→シンガポール→ロンドン→ブリュッセルアムステルダムブリュッセル→ロンドン→バルセロナマドリードパナマ→アルバ→キュラソー→アルバ→パナマ→ヒューストン→ダラス・フォートワース→ロサンゼルス→成田

 

6月も終わりそうで焦ってます^ ^ええーっと、秘境ビーチからの帰りの話です。

 

 

バイリンガルであること

帰り道、ジュリアーニスマホアメリカンポップを流していた。ジュリアーニは英語が分からないので、ママさんに翻訳してほしいと言う。ママさんは、流れてくる英語を同時通訳のようにスペイン語に翻訳してあげていた。

 

この場面を文字で伝えることは難しいが、とにかく鳥肌が立つくらいかっこよかった。

 

いつもママさんはスペイン語と英語を場面によって使い分け、家ではごちゃ混ぜで話している。どれだけ自分がそうなりたいと思っても、スペイン語と英語のバイリンガルにはなれないから余計、憧れと尊敬の気持ちで感動した。やっぱ私のママさんは最っっっ強だわ。

 

海外で鶏肉を買う難しさ

途中「Super 99」というパナマ大手のスーパーマーケットがある。そこで買い物をしてから帰る。

 

というのも、ママさんが日本食を作って欲しいと以前から言っており、私は今回そのために日本から調味料などを持参した。昔付き合っていたアメリカ人(頻回の登場)が、日本食の中でも特に唐揚げが好きだったので、外国人ウケが確定している唐揚げを作ろうと思う

 

唐揚げということは…鳥もも肉。早速肉売り場に行くが、ここで重大なことに気付いた。

 

鳥もも肉って、スペイン語でなんて言うんだろう。というか、英語でも知らないなあ。

 

しかもパナマのスーパーの肉は量り売りで、1リブラからしか買うことができない。リブラ…?

 

この時点でかなりめんどくさくなっている私。こうならないようにしっかり下調べしてから行くべきです(当然)。

 

ということで一生忘れないようにメモメモ。

【英語】

Chiken Breast =鶏むね肉

Chiken Thigh 鶏もも肉

 

スペイン語

Pechuga =ムネ肉

Muslo =モモ肉

 

ということです。ただ、私は日本でも料理をするので、当然どれがムネ肉でどれがモモ肉か、見れば分かる。しかしここで厄介なのが、値段なのです。日本では圧倒的にムネ肉が安く、パサパサしていて節約飯イメージ。モモ肉はムネ肉よりも高く、何にでも使えて美味しいイメージ。

 

ところがパナマを含めて欧米では、パサパサのムネ肉の方が人気で、値段も高く、モモ肉は油っぽいイメージから好まれない。そのためムネ肉の方が値段が安いという逆転現象が起きている。(例の頻回登場のアメリカ人くんも、ムネ肉を好んで食べていた。)

 

この時上記の件を知らない私は大混乱。さらにそこにママさんがやって来る。私がもも肉(見た目で判断)を指差して、「これを買おうと思う」と言うと「え?!本当に言ってるの?!こっち(むね肉)にしましょ、絶対美味しいから。こっちが普通に使う方よ。」と言う。

 

そんなこともあり、結局どう見てもむね肉にしか見えない肉を、もも肉だと祈って購入した。しかも、「どのくらい欲しいの?」と聞かれ、「300gくらいで十分。」と言ったにも関わらず、「グラム?その単位知らないわ。2リブラくらいかしら。」と言われ、私こそリブラを知らないので、どう見ても1kgはありそうな量を袋に入れてもらった。

 

ちなみにリブラ(Libra)とは、英語ではPound(ポンド)と呼ばれる単位で、英語でも書くときは1lbと、Libraの省略型で書かれる。肝心な重さはというと、1lb=約0.45kg。つまりリブラはkgの半分くらいと記憶しておくと良い。

 

…ということは、買った2リブラの鳥肉は思った通り1kg…。

 

常に行き当たりばったりな人生を生きていると、1kgのむね肉で唐揚げ大量生産をする日もくるんダナ^ ^(人生タノシイ)

あとついでに言うと、肉の種類が豊富で、モモ肉とムネ肉が分かったところで…という感じでもある。

好きなパナマ料理①

ようやく帰宅。ママさんはネイルをやってもらいに行くと言ってすぐに出かけ、ついでにジュリアーニ姉妹も一旦家に帰り、荷物を取ってくるらしい。彼女たちは今夜家に帰りたくないので、うちに泊まるとか。みんなが不在の間に唐揚げ大量生産しよかー!と思ったら、そうはいかなかった。

 

海で遊んでいる時に、ジュリアーニ「Serenitaはパナマ料理で何が一番好き?」と聞かれた。基本的に料理名を記憶していない且つ、ママさんの家では大してパナマ感ある料理を食べないので、この質問は本当に厄介。あとそれで言ったら「パナマのどこが好き?」もやめて欲しい。日本語でも上手く説明できないのに、スペイン語で愛は語れない。

 

そこで私は「好き」とまではいかなくても、「美味しい」と思った料理をできる限りあげた。(それを「好き」というのか?)

 

パタコネス(緑のバナナを潰して揚げた王道の方)、エンパナダ(前に書いた餃子10倍の彼。特別に好きではないと書いておきながら。)、サンコチョ(これから書く)、アリーナ(次で書く)」

 

すると、わざわざジュリアーニ姉妹は、お母さんに頼んでサンコチョを作ってもらうと言う。なんかすごく申し訳なかった。サンコチョは別に好きだけど、「どうしても食べたい!!!」ってほどではない。とりあえず思いついたから言っただけ…。なんなら今すごく食べたいのはお好み焼き…。

 

まあそういうことで。夕飯のサンコチョが到着するまで私は一眠り。

 

サンコチョ(Sancocho)とは、前にコロンビアに行ったときにも書いたお馴染みのスープ。パナマだけでなく、中南米全域で食べられていると思っていたが、「全域」というと言い過ぎ説。メキシコでは食べないとか。

前にこんなことを書いていたが。

具材は、キャッサバ、トウモロコシ、緑のバナナ、パクチー、にんじんなどで、国やその家庭によってそれぞれ。日本で言う…お正月のお雑煮(?)ただ、どのレシピでも共通なのは、骨つきの鳥肉を入れた鍋で煮るところ。これは共通事項なので、サンコチョとは何かを聞かれたら、「野菜を鳥肉ベースで煮込んだスープ」と答える。(と思って調べていたら、コロンビアでは魚を入れることもあるらしいので、もう知らん^ ^)

 

パナマにいて本当に思うのは、なぜこんなに暑い地域の郷土料理がスープなのか。永遠の謎です。

 

さて。部屋で爆睡していると、ジュリアーニ姉妹とママさんが帰宅した。手には巨大なバケツを持って。

 

朝からクラッカーしか食べていなかったので、どうしても食べたいわけではないと書いておきながら、空腹すぎて今にも食べたい私。ジュリアーニ姉妹にお礼を言って、みんなの分のサンコチョを盛る。めっちゃくちゃ美味しそう。いただきます。

 

あ、そうそう、この味この味。サンコチョって結構美味しいネ。

 

これが3年ぶりに食べた感想。ジュリアーニ姉妹のお母さんの味が美味しかったのか、サンコチョ自体美味しいのか分からないが、前者にしてしまうとこれまでサンコチョを作ってくれた方々に申し訳なくなるので、後者ということにしましょう。サンコチョは美味しいのです。(説得力)

 

食べながら気付いたが、ジュリアーニ姉妹のママのサンコチョには、白くて細長い短いものが入っていた。私は最初えのきだと思い、パナマにもえのきがあるのね!と感動したのだが、これは翌日パスタだと判明した。えのきを3cm間隔で切ったようなパスタがあるらしい。

 

あとトウモロコシ。真冬の日本から来た私は、2月に食べるトウモロコシ、いいね〜♪と思っていたのだが、これがとても不味かった。確かにパナマでは、トウモロコシを日本のように茹でてそのまま食べることがない。それは多分不味いからだ。日本の食べ物がやっぱり恋しいような気がした。

 

不味いついでのキャッサバ。スペイン語では「Yuca」と書いて「ユカ」や「ジュカ」と呼ばれるのだが、まーあこれがあまり美味しくない。私は自分の分を盛る時に、密かにYucaを避けて盛り付けた。(確信犯)

 

え、なんか、私の嗜好と偏見に満ちたブログで本当に申し訳ない(笑)日本でも嫌いな食べ物が多めの女なので、はい。すみません。

サンコチョ。背景の大量のお菓子については、この先に書いてあります。

居候増殖

アルバから昨日帰ったばかりの私とママさんは、正直疲れていた。だがそこにジュリアーニ姉妹が来たことで、4人でルームシェアをしなければならないというストレスが舞い込んだ。1つだけエアマットレスがあるので、そこにジュリアーニが寝て、ダブルベッドにジュリアーニの妹、ママさん、私の3人で寝ることに。しかもジュリアーニの妹はまだ幼いので、好奇心旺盛かつおしゃべりで、少々手がかかる。スペイン語での意思疎通は疲れるし、1人でゆっくりしたかったが、私はジュリアーニの妹の相手係。

 

私は留学中こそママさんのことをあまりよく思ったことがなかったが、この旅を通して本当に良い人なのだと思った。そもそもなぜママさんは、ジュリアーニ姉妹をビーチに連れて行ったのか。それは、彼女たちが貧しいからだった。私が訪れた2月は、パナマでは夏休みなのだが、貧困層の子どもたちは家でスマホをして過ごす。だからママさんは、彼女たちにいろいろな経験をさせてあげたいと言っていた。

 

それだけでなく、スーパーに行った時、2人はあれもこれも大量のお菓子を買い込み、朝食のシリアルまでカートに入れていた。正直「人に買ってもらうのに強欲すぎんか?」と思ったのだが、ママさんは何も言わずに全て買ってあげていた。優しいというか、…素敵な人だと思った。

 

そんなわけで、ママさんがお泊まりにOKしたのなら、私も文句を言わずに彼女たちの夏休みに、少しでも思い出を作ってあげたいと思った。日本から持って来たグミをあげ、一緒に夜中までお菓子を食べながら映画を見た。

 

こんな感じで、この日は本当にとんだ1日だったと言っても過言ではない^ ^