Serenita

感情の消化。

【世界一周】#11大好きな人たちに会いに行く旅 〜パナマ編〜

今回の記事の大枠(大文字部分)

羽田→シンガポール→ロンドン→ブリュッセルアムステルダムブリュッセル→ロンドン→バルセロナマドリードパナマ→アルバ→キュラソー→アルバ→パナマ→ヒューストン→ダラス・フォートワース→ロサンゼルス→成田

 

夜7時ごろに家に到着し、その夜は疲労でぐっすり睡眠が取れた。私は留学していたときは自分の部屋があったが、今はママさんの部屋をシェアして使っている。ベッドも。

 

持って来たお土産を渡そうと、スーツケースを開けると中がまだひんやりしていた。パナマに初めて来た時も同じだった。スーツケースから冷気が出てくるのが心地よい。ママさんから頼まれていた物を渡すと喜んでくれたので良かった。

 

朝起きると隣に寝ていたママさんがいなかった。この日は金曜日で仕事に行ったらしい。(何度目かのくだりだが、)ママさんはパナマ運河で働いていて、朝3時半に起きて5時に家を出る。

 

私は朝起きてまずシャワーを浴びることにした。私の家はお湯が出ないので冷水で浴びる。朝は26度くらいなので冷水のシャワーには寒すぎて凍えた。よく高校生の頃1年間も生き延びたなあ〜と思うくらい冷たかった。

 

私はコロナに感染したことを彼女に伝えてあったので、この日はゆっくり休んでいるように言われていたが、何しろ暇。暇をしに来ているから良いのだけど、暇。すると、一緒に暮らしている彼女の従姉妹2人がダウンタウンに行くという。この従姉妹2人は60代と70代のおばあちゃん。ママさんと幼い頃からずっと一緒に生活してきたらしい。年齢に見合わないくらいとっても元気で優しい。

 

この話も何回目か分からないが、この街のダウンタウンパナマ人もなかなか行かない危険なエリアで有名。道や電線にごみが溢れ、下水道も全部垂れ流しの状態だった。上を見ながら歩かないとどこの部屋から汚水が滴り落ちて来るか分からない。強盗殺人が毎日発生し、インフラも脆弱だった。今は治安は多少改善されている。そこに行くと色々なところに神経を使うので疲れる上に、真夏の日差しでへとへとになり、悪臭もひどいので具合が悪くなりがちだった。だから一瞬迷ったが、まあ、暇だから行くか。ブログのネタになることもなんかあるだろう、。

 

従姉妹2人は車を運転できないので、住んでいるコミュニティの前でタクシーを拾った。ダウンタウンまでは10分くらい。メーター制ではないので外国人は最初にいくらか聞いたほうが良いが、確か基本2.5ドル。銀行で下ろしてもらい、従姉妹の年金手続きが終わるのを待った。もちろんセキュリティの関係で銀行に入れる人数は決まっているので、外で待たされた私は夏バテ。日差しがジリジリ。でもこうなると予測していたからか全然イライラしない。不思議。

通常運転のタクシー。外から開かない不便さ(それ以上に色々やばい)。

いつもは用事をはしごするが、今日はこのためだけに来たらしい。銀行が終わると帰ると言うので、スーパーに寄りたいと伝えた。ダウンタウンから少し行くとスーパーや雑貨屋がいくつかあるプラザがある。そこまでバスで行くことに。

 

パナマでは(特に首都以外)「Diablos Rojos」と呼ばれる超派手で音楽がうるさい(できれば乗りたくない)バスが主流となっている。ちなみに、パキスタンでも似たような派手バスが有名らしく、前の大学にいた時先生が、「パキスタン以外で見たことがない」って仰っていたのだが、中米でもよく見る(チキって先生に言えなかったけど。)。降りるときは「Parada!(止まって!)」と叫ぶ方式。ほぼタダみたいな値段で乗れるが、パナマ中〜上級者でないと乗りこなせないのでオススメしない。私も今回久しぶりに乗って無駄に疲れた。治安も最悪で、このバスに関する話は永遠に書けるが今回はやめよう。

www.motorpasion.com

さて、スーパーでペットボトルのお水をまとめて買う。パナマの水道水は飲めると言われているが、推奨はされていないし、私的には泥の臭いがするので飲めない。だから留学中も、3年前来た時もいつもペットボトルを買っておく。ちなみにパナマのペットボトルのお水で死にかけた話も前書いたと思うが、ペットボトルだからって気を抜けない。慎重に吟味が必要。とりあえず1本0.35ドルのものにした。7本買って割引が効いて2.03ドル。安いなあ〜。袋が6セントだった。

この左側の線路を跨いでプラザに行く。黄色いのがタクシー。

水さえあればパナマ生活も生き残れると思って帰宅。疲れたのでベッドの上で天井を見つめていたのだが、暑い。すんごい暑い。何もしてないのに暑い。スマホも高温になっていて触れない。発狂したいくらい暑い。ベッドに接している面が広いと暑いと思い、もう寝るのは諦めた。冷蔵庫に入れておいた、昨日のフライトでもらったスペインのオレンジを食べる。みんな何食わぬ顔で飛行機の中で皮を剥いて食べてたけど、すっごい固い皮でびびった。日本のみかんって発明ですか(?)

このコミュニティ前の道路が唯一ダウンタウンに繋がる道路。

午後をだらだら過ごしていると夕方ママさんが帰宅し、「暑いのになんでエアコンつけてないの!!」と発狂。ええ、エアコンつけて良かったの!!!!???

 

留学していた当時、私の家にはエアコンがなかった。それが今は2部屋に設置されている。8年間の成長。でもなんとなくダメかと思って…。エアコンをつけたら快適になった。この部屋は窓にガラスがない部分があるので、だいぶエアコン代食うだろう…。しかもママさん暑がりだから設定温度が驚異の17度。

 

するとママさんはダイエットのためにダウンタウンの公園に歩きに行くと言う。私もついて行くことにした。すぐそばに住むティルシアおばさんも拾って行く。公園は私が前回来た時に整備されていたところで、海に囲まれている。夜だったけど子供たちが芝生でサッカーをしていた。その周りをティルシアおばさんとママさんは歩くというので、私は波がかからないコンクリートのところに座って待つ。

海。

よく見るとサッカーをしている子供たちの中にはスパイクを履いている子もいれば裸足の子もいる。芝生は整備されているけどゴミだらけ。ちょっと悲しいけど、単純に自由で羨ましい。空を見上げると星がいくつも見える。この海はカリブ海なので、この先にはヨーロッパがある。遠かったなあ〜と改めてこの道のりを思い出した。

ゴミで溢れている芝生でサッカーをする裸足の男の子たち

ママさんたちは1時間以上歩いていた。だらだらと。お得意の井戸端会議に歩く動作が加わっただけ。何もエクササイズじゃないじゃん!と喝を入れたくなった。しかもそのあと新しくできたプラザに行き、アイスを食べた。美味しかったけどママさんはこれで痩せると思っているからすごい。

幸だからいっか。

家に帰って私はスウェットを羽織って寝た。初日からパナマ全開だった。