Serenita

感情の消化。

【世界一周】#19 大好きな人たちに会いに行く旅 〜アルバ編〜

今回の記事の大枠(大文字部分)

羽田→シンガポール→ロンドン→ブリュッセルアムステルダムブリュッセル→ロンドン→バルセロナマドリードパナマアルバキュラソー→アルバ→パナマ→ヒューストン→ダラス・フォートワース→ロサンゼルス→成田

 

アルバ3日目後編。

 

イーグル・ビーチ

首都オラニエスタッドのバスターミナルでバスを乗り換え、揺られること15分。首都から行くと進行方向右側にリゾートホテルが立ち並び、左側には透明度がえぐすぎるビーチが永遠に続いている。そこに欧米系の観光客がごそっと降りるポイントがある。「Eagle Beach」。アルバを代表するビーチなので、ここに行かずに帰る人はまずいない。

 

Eagle Beachは2023年、トリップアドバイザーの「旅人が選ぶカリブ海ビーチランキング」で1位を獲得していたり、世界的にもかなり有名な場所。本当に本当に透明でキラキラ。近くで見るのと遠くから見るのとで色の感覚が全然違ってそれもまた良い。しかも砂が純白だからもう、、これは正解。ここで生まれ育った人たちは他の国の海になんか絶対行けない。

 

今まで世界中の綺麗なビーチに行ってきたけど、この海はどこよりも好きだった。これは主観だけど、今まで見てきた綺麗な海って、水色が薄い?感じの白っぽい色で、それはそれで綺麗だけど、ここは結構濃いエメラルドグリーンで、真っ白な砂とのコントラストが絵に描いたような美しさ。ディープな青さが心に優しいというか、落ち着きがあるというか、傷を癒すような色をしているなあ、と思った。

ちょっとボケてしまっているのは、アメリカ製の防水カバーに入れて撮ったせい(苦笑)


写真的には「ザ・夏」なんだけど、実際には暴風が吹き荒れてて体感温度的にそこまで暑くない。しかも水がすんごく冷たくて、泳ぎになんかとても入れない。と思ったけどまあもちろん、ママさんに無理やり腕を引っ張られて入る羽目になったよネ。(悲鳴。)(周りのおじさんも笑ってた。)

寝ている間にママさんに勝手にされていたネイルがエメラルドグリーンの海に映えてた。(実際はもっと綺麗だった。)

一部パラソルが立ち並ぶ部分もあるが、これは全部隣接するホテル宿泊者以外有料なので使えない。

 

この島は何かとお金が必要。

 

アルバ料理

冷たい海でママさんとドーナおばさんはしばらく浮かんだり泳いだり、見知らぬ男性と話したり(だって陽ky...略)。私は風邪をひく気がしたので(半分忘れているが、コロナから復活したばかりor絶賛復活中の女)早めにあがってビーチで寝転んでいた。

 

睡魔に負けて昼ごはんをろくに食べていないからかお腹がすく。あ。ママさんテイクアウトしてたじゃん〜〜。と良いタイミングで良いことを思い出し、カバンを漁った。

 

銀紙に包まれた顔くらいの大きさのパンを取り出し、食べる。(どうでも良いけど、海外ってアルミ箔に包みがち。日本だと中身が見えるように?ラップのことが多いけど、銀紙だからおばあちゃんちのおにぎりみたいな感覚。)

 

外側は小麦粉を練って揚げたやつで、中に魚(ツナ)と野菜を煮て細かくしたやつが入っている。よくパナマでも食べる気がした。(全然伝わらない食レポ。)名前を「Pastechiパステッチ)」というらしい。アルバでは朝ごはんとしてよく食べられている郷土料理。日本人的には朝から食べられる重さではないが、中南米で「揚げ物朝ごはん」はあるある。世界一綺麗なビーチで食べるその国の料理は美味しかった。顔くらいの大きさがあったのに一瞬で食べてしまって、お腹は壊したくないなと思った。

なかなか名前が覚えられなかったパステッチ



ディビディビの木

この前日、私たちはキュラソーまでディビディビ航空という世にも恐ろしい名前の航空会社で飛ぶことを決めている。昨日の夜、ディビディビ航空を早速ぐぐってみたが、日本語だとろくな情報が得られない。ついでに日本語でのカタカナ表記は「ジビジビ」のようだ(さらに怖い)。

 

「ディビディビ」とは一体なんなのかというと、アルバに生える木の名前ということが判明した。カリブ海中南米で見られるマメ科の植物で、一見普通の低木である。しかしキュラソーでは国木とされており、アルバでもディビディビの木はとても有名。それはなぜかというと、カリブ地域では貿易風が年中吹き荒れているため、その形が歪んでいるからだ。

奥の方にあるのが全てディビディビの木

ふとビーチの脇を見ると、観光客が順番に写真を撮っている。そこには1本のディビディビの木。別にここのビーチでなくてもそこら中に生えているけれど、ここのビーチのディビディビは、形が風下に向かって綺麗に歪んでいて、強い貿易風が吹くアルバを物語っているから人気。木の成長方向さえ変えてしまう貿易風、すごいな。そして年中同じ方向から風が吹き、年中気温が高い常夏の島では、どうやって季節の巡りを感じているのだろう。

典型的なアルバのディビディビの木

夕日

気がつくと太陽がかなり傾いてきていた。私がアルバに来てから毎日見損ねていた夕焼け。本日ようやく見ることができる。木に結ばれていたブランコに乗り、その瞬間をワクワクしながら待っていた。

 

一方ママさんはというと。彼女はここでも見知らぬ現地の白人男性とお近づきになり、「君に会えてよかったよ。」と言われていた。彼が去った後、

 

「私が仲良くなるのはいっつも年上男性なのよね。しかも白人って老化が早いから、今の人は60代くらいに見えてたけど?」

 

と。何歳になっても異性というか、好きな人を意識できるのは素敵だと思った。あとよくアジア人は若く見られがちだけど、それぞれの人種に見た目と年齢のコンプレックスは存在していて、

 

アジア人は幼く見える。

白人は老化(成長)が早い。

黒人は歳をとらない(歳を重ねても見た目があまり変化しないので、見た目での年齢判断が難しい)。

 

と、よく言われる。私なんて童顔てこともあって海外に行っても10代にしか見られないけど、みんな何かしらコンプレックスを抱えながら生きているのであまり気にしなくても良いかな〜って。

 

とか思っていたら日が沈み出したので海の方に近づこうとした時、砂浜に落ちていたサンゴの小枝が足の裏に突き刺さり出血。(そういう人生。)とりあえず小枝は抜いたが、ヒリヒリ痛む。それでも夕陽が勝つ!!!!

サンゴの"コエダ"はキケンデス。

カリブの海に日が沈む。オレンジの夕陽がまん丸で大きすぎて、反射する海がキラキラで、世界で一番綺麗…というか壮大な夕焼けを見た。みんなが夕焼けに釘付けになっている瞬間も、ヨットや船が横切る。それがまたカリブ海っぽくて、映画かアニメのワンシーンな気がした。きっと船に乗っている人たちも夕陽を見ているだろうなと想像して。

えぐいて。

夕陽って、「まだかな〜」と思っている時間は長いのに、「沈み出した!」と思ってからは一瞬。最後の光が消えるまで、美しすぎてひとときも目を離せなかった。

平和。

帰り道

脇のレストランではディナーの準備が始まっている。私たちはバス停へ歩いた。バス停ではクルーズ船で1日だけアルバに滞在しているカナダ人の女子旅3人組のおばちゃんたちに出会った。もちろん陽ky..(略)のママさんが話しかける。

 

どこから来たのか聞かれ、「パナマ」「パナマ」「ジャパン」と答える。「あら〜日本!日本も寒いでしょ〜カナダもよ!」と日本の話で盛り上がった気がする。まあ考えてみると、中南米の国じゃない限り、パナマみたいなレアキャラを出されたところで「へ〜(どこだっけ)となるだけ。なかなか話が膨らまない。ここは地球の裏側とはいえ、日本の知名度に感謝。

 

ものの数十分でバスがきた。ターミナルまで戻った後は、人に聞きまくってエアビー周辺まで行くバスを探し出した。現地の人も知らないバスシステムのせいで、バスに乗るまでに40分くらいかかったので私は不機嫌。

 

エアビーのあたりで降ろしてもらい、バスにイライラした私は「アイスが食べたい!」と言いスーパーフェンウェイへ。無愛想な店員に一応「Hi」と声をかけ、アイス売り場に直行。もはや「フロリン→ドル→円」の2段階ステップの換算もめんどくさい。プライスシールの一番数字が小さいアイスを選び、無愛想な店員に挨拶をして外に出た。「先に帰ってて!」と言ったのにママさんとドーナおばさんは私を待っててくれた。

 

私:「ええ、先に帰っててって言ったじゃん!なんで待ってるの?待ってると思わなくてゆっくり選んじゃった。ごめん!」

 

ママさん:「急いでる人いないし、あなたを置いて先に帰る理由なんてないじゃない。」

 

うーん。そっか〜。ありがとう。本当にありがとう。そんな風に考えられるあなたがだいすきだよ。

 

その夜私は買ってきたアイスと、その辺で買ってきたチキンライスで満足だった。明日はいよいよキュラソーへ行く。楽しみだが、死にたくない。

 

続く。

バスへのイライラを打ち消したアイス。「Fresa」はいちご味だけどいちご味ではなかった。さくらんぼ?に近い感じ。