Serenita

感情の消化。

【世界一周】#25 大好きな人たちに会いに行く旅 〜キュラソー編〜

今回の記事の大枠(大文字部分)

羽田→シンガポール→ロンドン→ブリュッセルアムステルダムブリュッセル→ロンドン→バルセロナマドリードパナマ→アルバ→キュラソー→アルバパナマ→ヒューストン→ダラス・フォートワース→ロサンゼルス→成田

 

キュラソー最終日。特に面白いことはないのでサクサク書こう。

 

キュラソーで迎える最後の朝

キュラソー2日目の朝も清々しい風が吹き、鳥のさえずりが聞こえてくる。私たちはこの日の午後4時の便でアルバに帰る予定である。昨日のようにテラスで朝食を取り、出発の時間まで時間を潰した。連日の疲れもあったので、ホテルでゆっくり過ごすのも悪くない。ついでにアルバに再入国するため、再度オンラインでビジター登録を行わなければならない。その作業も終わらせた。

 

お湯の出る生活ともお別れだと思うと涙が出てくる。(泣き泣き)

 

お昼頃、私たちは素敵すぎたホテルを後にした。

このホテル最高だった

アイラヴ ピザハット

レンタカーで空港に向かっている途中にピザハットがあり、ママさんはそれが私の大好物であることを知っているため、お昼ごはんはピザハットに決まった。書きながら思ったけど、これはもしかしたら昨日のトゥトゥの件のママさんなりの「お詫び」だったのかもしれない。

 

私は留学中、パナマピザハットのピザが大好きだった。是非全日本人に知っていただきたいのだが、パナマピザハットは本当に本当に本当に、美味。超健康に悪そうな味(?)がするけれど、これ以上のピザはこの地球上にはないと確信している。(大袈裟)

 

しかし、コロナ禍で経営状況が悪化したピザハットパナマから撤退したらしい。私はパナマにくる前にこの話を聞きつけ、絶望していた。そんな時、世界の果てだと思っていたキュラソーで見つけた希望の星。

 

食べた瞬間、これよこれ!!!!と叫びたくなった。日本のピザハットとは全然違う。たぶん健康に悪いものがたくさん入っている、もはや禁断の味。(大袈裟)他にもドミノピザや、パナマ独自のピザチェーンなどあるのだが、ピザハットは比べ物にならない美味しさだった。

 

何が言いたいかって、結論:ラテンアメリカに来たら是非ピザハットを。

 

ママさんは絶賛ダイエット中だったため、この健康に良くない食べ物に懸念の表情だったが。

アイラヴアルバのリストバンドを付けながらキュラソーで食べるピザハット

レンタカーを返す前に、ガソリンを入れる。洗車もしたかったのだが、洗車のサービスがないキュラソー。そこでママさんはペットボトルに水をくんで1人で手動で洗車をしていた。さすがとしか言いようがない。

洗車するママさんとそれを面白がって動画を撮るドーナおばさん

ハト国際空港

昨日の今頃とは打って変わって、私はとても幸せだった。空港で出国審査を受ける時、ママさんたちと一緒に受けたら、「You are an adult!!(大人でしょう!)」となぜか怒られ、荷物検査はわんちゃん、つーちゃんくらい、大英博物館に入る時に受けたものよりもクオリティの低そうな機械だったが、誰がこの平和な島で事件を起こそうとするだろう。世界の果ての空港で、ディビディビの時間を待った。

にしても綺麗な外観の空港である

キュラソーの空港はハト国際空港(Hato International Airport)と言う(…🐦)。アメリカやコロンビアなど23都市と結ばれており、最長は本国のオランダ、アムステルダムからのKLMで9時間のフライト。主要国とのフライトがあるため、我々が思うほどアクセスが悪いわけではないのだが、少なくとも私はもう一生来ないかもしれない…。ばいばい、キュラソー

 

もはやアトラクション

またバスに乗せられ、ディビディビに搭乗する。コックピットが丸見えだと前回書いたが、離陸の順番待ち中、パイロットの2人は、なんと永遠にスマホをいじっていた。さらに、昨日に続きこの日もABC諸島周辺は天気が悪く、スコールのような大雨の中の離陸だった。使えなそうなワイパーが必死になって動いていた。(こちとらもう死ぬ覚悟。)

またこの機体。この時はまだ雨は降っていなかった

普段飛行機に乗るときは、横からの景色しか見ることができない。だが、コックピットが丸見えのおかげで、ディビディビでは操縦席からの景色、つまり進行方向の景色が見えるのだが、それがいかに恐怖かということをお伝えしておきたい。目の前に分厚い雲があると、その雲に突っ込んでいく感覚。いくら雲は空気中の水分であると知っていても、真正面からぶつかっていくあの瞬間はかなり怖い。さらに雲に入ると視界はゼロで、雨雲の中は雨が降っているため、ワイパーが今にも壊れそうな勢いで必死に動く。気流が悪く、突き上げられるように上昇したり、フリーホールのアトラクションのごとく下降したり…飛行機というか、あれはほぼジェットコースターだった。それか…リアルストームライダー(?)

天気が良くないので窓の外も霞んで見える

アルバに着陸した時には何もしていないのにヘトヘトだった。もうディビディビは勘弁。

 

私たちはまたスティーブンを呼び出した。「10分以内に行くぜ」と返事があり、スティーブンと再会。「私たちがいなくて寂しかったでしょ〜!!!」とママさんがハグ。「チャイニーズガール笑顔じゃん〜」とお決まりの突っ込みがあった。

 

ハドソン川の奇跡

エアビーに着き、疲れ切った3人は、ベッドの上でテレビを見て過ごした。ママさんの大好きな、テレビで映画タイム。しかもようやく白黒テレビから解放されたのである。

 

この日は「Sully(2016)」という映画をやっていた。邦題は「ハドソン川の奇跡」。2009年1月にニューヨークでUSエアウェイズの航空機がハドソン川に不時着し、全員が生還した奇跡を描いたもの。見たことはなくても全世界がなんとなく知っている話だ。

 

これを見ながらママさんが、「これ見るの昨日じゃなくて良かったわね〜。昨日見てたら誰かさん、ディビディビエアーに乗る恐怖が倍増してたネ。」と言う。TRUEEEEEEEE。

 

この映画、1番最後に裁判官(?)が機長に、「もしもこれがもう一度起きたら、同じ行動を取りますか?」と聞くのだが、それに対して機長が「7月にね。(I'd have done it in July.)」と答え、会場が笑いに包まれて映画が終わる(うる覚えなので、少し違った言い回しかもしれないが)。

 

アメリカ人っぽいなあ〜(笑)と思いながら私は見ていたのだが、これがパナマ人にとって不可解。ドーナおばさんもママさんも「え、なぜ7月?」「7月にってどういう意味??」「なんで笑ってたの?」と大混乱。

 

もちろん、事故が起きたのは1月で、ニューヨークは凍える寒さだったということから、7月なら暖かいので川で救助を待っても寒い思いはしなくて済むという意味だとすぐに分かるが、常夏のパナマに住んでいる2人は、英語ネイティブで映画を全て理解していても、7月と1月の気候が違うという概念がない。前にも書いたかもしれないが、パナマ人に「夏」や「冬」と言っても「夏っていつ?10月?」と言われたりする。実際、私がこのセリフの意味を解説しても、「Ohhhh, なるほど〜7月って夏なのね?」という感じである。

 

世界の見方というか、文化の違いというか、改めておもしろいなあと思う出来事だった。私たち日本人からすると、各月にはイメージがある。でもそれが常夏の国の人には全くないし、南半球の人からすると逆だったりするのだろう。ただ日本で生活してこの映画を見るのとは違う、「Extra」な面白さがあるから楽しいんだよなあ〜と思う。

 

このアルバ旅ももう終盤。1日1日があっという間に過ぎて行く現実に、私は心が苦しくなってくる。ママさんが「あなたもここで寝たら?」とベッドで3人で寝ることを提案してくれたが、私はダニ問題とエアコン問題(ママさんとドーナおばさんは暑がりで、エアコンを20度に設定するので寒すぎる)があるので、キッチンのソファに虫除けスプレーを撒き散らしてシーツを巻きつけて寝た。

 

キュラソーの可愛いおうちたち。

ハト国際空港

キュラソーの空港。最後の最後で全く持ってないコンセントの形がきて充電できずもはやわろた😑