Serenita

感情の消化。

【世界一周】#20 大好きな人たちに会いに行く旅 〜アルバ編〜

今回の記事の大枠(大文字部分)

羽田→シンガポール→ロンドン→ブリュッセルアムステルダムブリュッセル→ロンドン→バルセロナマドリードパナマアルバキュラソー→アルバ→パナマ→ヒューストン→ダラス・フォートワース→ロサンゼルス→成田

 

アルバ4日目

 

世界線が違う朝

おはようございます。朝起きると肩にヒリヒリとする痛みがあった。バスルームに駆け込み、鏡で見ると肩が真っ赤。日焼けだ。ママさんに泣きつくと、「オーマイガー!これだから困るのよ、黒人は日焼けしても痛くならないからね」と言われた。ふーんだ。「待ってね、アロエあとで塗ってやるから。」

 

ん?アロエ?)(一旦流そう。)

 

しかも最悪なことに、足や腕に痒みがあり、見ると蚊に刺された跡とは少し違う、細かい発赤ができていた。あー最悪。こういう赤くて細かいぶつぶつは、ダニに噛まれた跡。最悪だ〜。出かける時には虫除けスプレーを全身に振り撒いているけど、寝る前にもした方が良さそう。

 

日焼けとダニでダブルでしんどい朝だった。

 

さらに、キッチンに立ったママさんが見つけた死骸。「何これ?!」と声が聞こえ、見に行くと「Scorpion!!!」とか言っている。スコーピオン?…って確か…えっ。

 

見ると小さなサソリの死骸だった。きっもち悪いし(…干からびていたけど)、そんなのがここのキッチンに生息していると思うと鳥肌。(だって私はキッチンで寝ている。)刺されたのはダニでよかった。(なぜか安心)パナマは湿度が高いが、乾燥している中南米は世界でもサソリが多いことで知られている。

 

生物学者のママさんは死骸をペットボトルに入れて大興奮。

 

日焼けにダニにサソリ。真冬の日本では絶対にない2月の朝。朝ごはんはたまごペーストをパンにぬって食べ、今日も全然好きになれないシナモンの香りが強烈なココアを飲む。その後ママさんとドーナおばさん恒例の電話タイム。私は朝の出来事を早速インスタに投稿し、日焼け止めの上に虫除けスプレーを振りかけ、キッチン全体にもスプレーした。ママさんは約束通り、外に一瞬出て野生のアロエをへし折ってくると、それを私の肩に塗りたくった。(これで効果があるのかは不明です。)

 

ディビディビの木の下で

さて、永遠に待たされて10時半。今日はキュラソーへ行くが、恐怖のフライトは16時ごろのため、それまで首都のお土産屋さんを漁ることになったらしい。今日は昨日降ろしてもらったあたりからバスを使って街中へ行く。

 

バス停らしきところはディビディビの木の下だった。すでに現地ピーポーのおじさん(1人なので「現地パーソン」の方が正しいかもしれない。)がいる。とりあえず日陰ではあるが、30分は待つだろうと覚悟。しかし甘かった。30分過ぎてもバスは来ない。おじさんは1時間に1本は来るはずだと言っているが、いやいや、1時間に1本で何時にくるか分からない世界線って日本人的には信じられないのよ。時間感覚的にはアルバに近いパナマ人にも流石に堪えたようで、ママさんも「まだ???」と言い始めていた。多分日本人なら20分待って来なかったらタクシーを捕まえてしまうだろうが、パナマ人は諦めた顔をしつつもバスを待つ以外の選択肢は考えない。

 

ディビディビの木の下で結局1時間待ち、バスが見えた。感動で拍手喝采スタンディングオーベーション。時刻表がある上に、バスがいくつ前の停留所にいるかをリアルタイムで教えてくれる大都会に住んでいる私は、1時間何もない荒野でただただバスを待つ人生にはどうやっても耐えられなかった。何もしてないのにすでに疲労がじわじわ。バスの中ではママさんが前の人とおしゃべりに夢中になっていた。陽キャすぎてもはや地球人か疑う。(👽)

乗り出すママさん

パピアメント語講座

2度目のお土産屋さんにも関わらずドーナおばさんとママさんはお土産を漁っている。ちなみに現金のみしか使えないので私は現金がなくて買い物を諦めた。待ちぼうけを食らってトイレに駆け込んだりしており、書くこともないのでここで私が一昨日買ったお土産のマグネットを紹介しながらパピアメント語に親しもう(笑)

 

こちらがそのマグネット。確か3〜4ドルだった。

ちゃんと上に風で変形したディビディビの木が付いているところが好き。この部分はカラフルな鳥やフラミンゴなどアルバっぽい色々なバージョンがあったが、もちろんディビディビにした。

 

上から2つ目の「Bon Bini」はパピアメント語で「ようこそ」を指す。島の至る所で見かけるし、スペイン語では「Bienvenido」と言うため似ている気がする。

 

その下の「Dushi」はスペイン語の「Dulce(甘い)」やポルトガル語の「Doce(素敵)」から来たらしいが、色々な意味を持っている。まず食べ物が美味しいときの「美味しい(tasty)」、そして子どもや恋人を指す「ベイビー」にもあたる。それから「素敵」や英語の「Sweet」、「美しい(Beautiful)」や「セクシー」も意味するとっても重要な単語。一番見かけるのはレストランなどで、「Dushi 〇〇」というように、食べ物に付けて使っている。

 

日本人的には「Si」ではなく「Shi」の発音があるところに親しみを覚える。昨日イーグルビーチを紹介したが、その次くらいにアルバで有名なビーチは「Arashi Beach」。どうしても脳内で「」に変換してしまうが、別に風が強いとかではなく、先住民の言語からきているらしい。

 

パピアメント語で「ありがとう」は「Danki」。これはスペイン語Gracias」からは結構遠いが、オランダ語の「Dank je wel」からきている。

 

ちなみにこれらパピアメント語は1回も使わなかったし、もう一生使う機会はないかもしれないが、この地球上でほとんどの人に知られることなく密かにこんな世界が存在していることが、なんかすごく不思議。

ちなみにお土産屋さんの奥側は海になっていて景色えぐい

バス停のおひるごはん

バスターミナルの脇に小さなローカル感満載のお店がある。白人の観光客は全然いない。そこでラップサンドとフライドポテトを食べた。注文してから出てくるまでに40分ほどかかり、空腹のママさんは不機嫌。「早くしてちょうだい」とひたすらママさんがいじっていたのは働いていた黒人の女の子。スペイン語で会話できる彼女は14歳だった。学校は休みなのだろうか…。

 

ラップサンドもポテトも美味しかった。この後無事にエアビー方面のバスを見つけ、エアビーに飛んで帰った。

出てくるまでが長すぎ。

ティーヴン!!!

いよいよキュラソーへ行く。私はそもそもパナマから3着しか服を持ってきていないので、荷物は軽い。イギリスのノッティングヒルで買ったピンクのトートバッグに全て押し込んだ。空港まで足が必要だが、いつ来るか分からないバスを待っていたらフライトを逃すので、スティーヴンを呼び出した。

 

ママさん:「これから空港に連れて行ってくれない?」

S:「了解!10分以内に行くぜ。」

 

いつ電話しても「10分以内」に来てくれるスティーヴンに私たちは笑いこけた。

 

実はこの前日、スティーヴンが近々メデジン(コロンビア)に行くと言っていたので、ママさんがすかさず理由を尋ねると、ガールフレンドに会いに行くと言っていた。ママさんもドーナおばさんも直接的なことを言う人で、「絶対相手にはコロンビア人の男がいるわ。」と心配すると、彼はそれでも良いと言っていた。そんな流れでスティーヴンは、離婚していること、娘が元妻の浮気を教えてくれたこと、なぜか裁判で負けて200万円以上の賠償をしたことなどを、次から次へと聞いてもないのに話してくれた。だからもう結婚は絶対しないらしい。女は信じないと明言していた。

 

我々3人は今朝その話を思い出し、「すんごい勢いで話してたよね。」「聞いてないのにね。」「うん、自分からじゃべってきたよね。」と苦笑いだったのである。そしてスティーヴンが毎日外食しかしないと知った私たちは、彼の分もサンドイッチを作っておいた。

 

ちゃんと10分でスティーヴンがやって来る。サンドイッチを渡し、空港へ向かう。まあ、この後ママさんがスマホをエアビーに忘れたことに気がつき、取りに戻るという事件が起きたせいで、トータル25$の支払いだったが、無事空港に着き、「スティーヴン、あなたは私たちのことが絶対に恋しくなるわ!!!!」とママさん。

ティーヴン

この後チェックインをしていざキュラソーへ。

 

肝心のディビディビについて書きたいところですが、長くなるので次に書こうと思います。6月になり、私は時間ができたので今月中に最後まで書ききるつもりです。ちょこちょこずつしか進みませんが究極に暇なときに読んでいただけたら嬉しいです。

可愛い

おしゃれな街並みの首都オラニエスタッド